晴れた。快晴ではないが。
朝起きると窓の外はどんよりしていた。朝食を食べに下りて行くと、落ち着いた語り口と品のいい笑顔を持ち合わせた女主人が、プリントアウトされた週間天気予報をくれた。昨日聞いた時には分からないと言っていたのだ。
それには雨雲のマークが見事に並んでいた。お日様が申し訳なさそうにはじから顔を出しているのがひとつふたつあるのみ。こりゃもうだめだと思い、ザルツカンマーグート巡りを諦め、ザルツブルクへ戻ることを決意した。
部屋に戻ってバスの時刻表を調べると、まだ1時間もある。チェックアウトして荷物を預け、ぶらぶらするかと外に出た。
日がさしていた。
ロープウェイが動いていた。山頂にはまだ朝もやがかかっていたが、今から登ればそれもきっと無くなるに違いないと思った。迷わず飛び乗っていた。
ロープウェイをおりて、標高1522mの山頂まで15分位登ると、朝もやがみるみる消えていき、眼下にザンクトギルゲンの街が姿を見せた。背後には雪をかぶった山々を見渡すことができた。
ザルツカンマーグートの街をあと二つまわろうと思っていた。続行。。。
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