英会話学校探し

というわけでカナダからの第二弾。来たばっかなのでネタは豊富だ。
今週は英会話学校探しに駆けずり回っていた。無数にある学校の中からなんとかひとつ選んで、10/26(Mon)から通うことになった。これでまた、義務的に朝起きなくてはならないのが憂鬱なのだが、不思議なものでこの二週間、ちゃんと朝目が覚めていた。遅い日でも9時くらい。起きなきゃならない理由もないのに...。
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食事のおはなし



これがおいらんちのキッチンだ。
さて「自炊するんだ」と言い切ってでてきた俺だが、その後どうしているのでしょう。これが結構やっているのさ、ホントに。はじめの数日こそ日本から持ち込んだレトルトごはんとかをたべていたものの、外食は出かけた時の昼食のみ。ほとんど毎日ごはんを炊いて自炊している。自炊と言ってもそんなに手の込んだことはしてないが、感心感心(自画自賛)。近所に巨大なショッピングモールがあることは以前書いたが、その中にはスーパーが三つあって、一つは中国人向けなのでお馴染みの食材がならんでいる。日本食も置いていて少々高いのかもしれないが味噌、豆腐、納豆なんでもござれだ(日本では値段を気にして買い物などしたことないので、ものの値段がよくわからない)。

なんでそんなものがあるんだと思うかも知れないが、ここは人口の20%くらい(だったと思う)が中国人で、中国人向けのCD屋とか床屋とかもある。そんなこともあり、普通のスーパーでも結構調味料とか置いてあったりする。レストラン、ファーストフードも世界各国の物がそろっていて、日本食も決して少なくない。Downtownを歩いていても容易に見つけることができる(やっぱり寿司屋が多いかな)。

先日、某知人のホームページにベーコンエッグ丼なるものが載っていたのでまねして作ってみた。この知人、元会社の先輩で現在は西那須野塩原で独り暮らしをしており、日記をホームページに書いているのだが、そこには夕飯のメニューが毎日書いてある(って、こんなに説明しちゃったら某でもなんでもない)。このとき「ベーコンが冷蔵庫になかったのでハムエッグ丼をつくってみました」とメールをしたところ、「醤油が決め手だ!醤油はあるのか?」という返事を頂いた。実際には醤油くらいどこのスーパーでも手に入るのである。というわけで御心配なく(->先輩)。

独り暮らしとなると買い物が非常にめんどくさいことを思い知った。一度で食べきれるものはまず無い。かといって毎日同じものを食べるのもなんだ。タマネギや果物などは重さで買うことができるが、キャベツはキングサイズのしかなく、とても一人では食べきれないので、こわくてまだ買っていない。捨ててもたいした値段じゃないのだが、それではお百姓さんに申し訳がたたない。日本のより二まわり以上でかいんでないだろうか。あと薄切りの肉がなくて困ったが、中国人向けスーパーでShabuShabuと書かれたのを見つけて愛用している。お米はわりと食べられているようで、日本のよりかなりまずいが、長粒米でないのがどこでも手に入る。「今日はポークソテーだ」といって豚肉を買って来ても四食分位あるので、残りは冷凍庫に。鮭の切り身を買って来てもたっぷり二食分はある。

そんなこんなで毎日冷蔵庫の中身の賞味期限を気にしている。スーパーの中で頬に手をあてている自分にはっとすることもしばしば(ここではそんな人いない)。はてさて、いつまでつづくことやら...。

観光したおはなし

15/Oct/1998(Thu)

Gastown (Gassy's Town)



さて、時差ボケも直ったし、アパートの近所も大体把握したし、天気もいいしということでDowntownへくりだした。Sky Trainに乗って終点のWaterfront駅で下車し、まずはVancouver発祥の地、Gastownだ。石畳の道の両側にはおみやげや、インディアンの民芸品、アンティークショップ、じゅうたん屋、レストランなどが立ち並んでいる。雰囲気的には横浜元町といった感じかな。半年いると言うのに、来ていきなりおみやげでもないので、ぶらぶらと見てまわるだけだ。観光名所ということで、内外を問わず観光客が来るような所だが、シーズンオフなのと平日なのとで思ったよりぜんぜん人が少なく、のんびりと歩き回ることができた。
(写真左がGassy Jackさんの像、右は蒸気時計)

日本人街

Gastownの少し先のPowell St.が一応日本人街と呼ばれているらしい。日本の物とか日本語の情報誌とかが入手できれば今後の生活に役立つと思い下見に行ったのだが...。寂れ切ってます。ぽつりと日本食レストランや日本の古本屋はあるものの「街」とはとても言えない。人通りもまばらで、歩いているのはとてもお上品な人には見えない。来ちゃいけないところに来ちゃったかな、と思いつつもズンズン歩いて行ったが、結局最後まで何もなかった。なーんだと少々拍子抜け。とっとと次へ。

Canada Place



ふたたびGastownをぬけてWaterfront駅まで戻り、その裏側にあるCanada Place(写真左)に到着。Burrard入り江に突き出ている1986年のVancouver万博のカナダ館をそのまま利用した国際会議場。ぽかぽか陽気の中ベンチに腰を下ろして、入り江の向こう側に見えるNorth Vancouverを眺めながらぼーっとした。眠くなってきたかも...。一服してきょろきょろ歩いていると、世界各地の方角と距離を示したポールを発見(写真右)。横浜まで7,554km。ふーん。

Habour Centre Tower



高い建物に登って真下を見下ろし、下を歩いている人に向かって「ふん、地上に這いつくばる虫けらどもめ」とつぶやく。このシーンはずいぶん昔にマンガだかテレビだかで見たものだが、それ以来昼間に高い建物に登る度にこれを思い出し、ついついやってしまう。昨年登った横浜ランドマークタワーでは虫けらがかなり小さく見えた。地元のくせに横浜マリンタワーにはまだ登っていないので帰国したら行かなくては。さてCanada Placeからすぐの所にあるHarbour Centre Towerの展望台にやって来た。ビルの上に着陸したUFOみたいなのがその展望台部分だ(写真左)。高さ167mで、展望台のフロアと展望レストランのフロアがある。さて早速下を見下ろしてみましょう。さすがに多民族国家だ。白、黒、黄色の様々な種類の虫けらが這いつくばっている...ふん。



中をぐるっと一周するとVancouverが一望できる。説明と地図と景色を照らし合わせながら位置関係を確認。ふむふむ。こうしてみるとDowntownは思ったより狭いことがわかる。内側にあるシアターではカナダの自然を紹介する映画がやっていた。すっかり気に入って3周くらいしただろうか。今度は夜景を見に来ようと思う。のんびり回っているわりにまだ時間がある。Downtownの中心Robson St.に行くかChinatownに行くかで迷ったが、位置的にRobson St.はこれからうんざりするほど通るだろうと思い、いざChinatownへ。

中山公園(Dr.Sun Yat-Sen-Classical-Garden)



まずChinatownの入り口にある中山公園に入る。塀で囲まれていて、中に入ると本当にここはVancouverなのだろうかと思う。伝統的な中国庭園を再現したものらしい。それほど広くない公園だが、落ち着いた気分になれる。他にいるのは4組くらい。観光客でごった返しているとたぶんこうはならないだろう。庭園は無料だが、館内は有料で財布のひもが締まっている俺はパスした。Chinese New Yearにはこのあたりでドラゴンダンスが見られるそうで、今から楽しみだ。

Chinatown



北米第2位の規模をほこるChinatown(1位はSan Francisco)。見渡す限り漢字の看板が並んでいる。銀行とかまで漢字の看板を出している。写真左を見ていただければ分かると思うが、横浜中華街とはずいぶん雰囲気が違う。観光地としての街という雰囲気よりも、中国人が生活する街といった感じが強い。前出の中国人の友人の話では、あまりがらのいいところではないので近寄りたくないとのこと。時は既に夕方。飲茶の時間ならぶらっと入ってみたいところだが、またにして今日は帰ろう。
Chinatown脇にある公園で一服。今日はよく歩き回った。グランドでは少年達がフットボールの試合をしている。それを応援している親達の熱狂振りがすごい。そんな夕暮れ時の風景を見ながら、今晩のおかずは何にしようかと考える俺だった。

カナダからの更新

さて、お約束通りカナダからの更新のはじまりはじまり(ぱちぱちぱち)。こっちは市内通話はタダなので、電話代の心配はしなくてよい。むぅ、日本もこーなってくれないだろうか...。
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部屋のおはなし



これが俺の住んでいるアパート。 Vancouver市の隣のBurnaby市にある。DowntownからSkyTrainで20分位のMetrotown駅から徒歩3分といったところか。アパートのあるTelfordAve.は端から端まで歩いても5分位の短い通りだが、幅は広い。日本なら十分に4車線はとれるだろう。同じようなアパートが立ち並ぶのどかなベッドタウンだ。近所には巨大なショッピングモールと図書館、巨大な公園がある。



これが居間。 寝る、食べる等すべてここで生活している。10畳位あるかな。前に住んでいた人は日本人の女性で、韓国人とシェアしてたそうだ。家賃はC$570/月で暖房費込み。家具、その他もろもろをC$600で引き継いだ。おかげでベッド、テレビ、ビデオなど二つずつある。その他は電話、ソファー、電気スタンド、机、棚、ラジカセなどなど。調理器具はかなり充実していて、ありがたいことに炊飯器まである。韓国製だが英語で表示の説明をしたメモがはってあって、とりあえず使えている。食器もすべてそろっていて、買い足さなければならないものはとりあえず何も無かった。



これが寝室。 掃除するのが面倒臭いからまだ使っていない。6畳位かな。大変もったいないのだが、この部屋を探してくれた友人の話によると、こっちでは日本でいうワンルームは無いとのこと。居間が広いのでわざわざ使うこともないだろう。この部屋は最上階(3階)にあるが、特に見晴しがいいわけでもない。ただ、周りの建物もせいぜい3階建てなので、空が広い。適度に年期の入った部屋で気にいっているが、居間の大窓を開けると閉めるのが大変。最近やっとコツをつかんだ。その大窓の外側にはバルコニーがある。



これが洗面所+風呂+トイレ。 写真には写っていないが、一応それなりに底の深い風呂おけもあって、寝れば十分肩までつかれる。アパート内は24時間暖房がきいている(なにせ暖房費込みだから...)。Tシャツ、単パンで過ごせるので快適だ。このため、外に出るときについつい薄着で出てしまう。気をつけねば。一応オートロックと言うのだろうか。アパートに入るカギと、部屋のカギが別々にある。来客はアパートの外から部屋にインターホンで呼び出し、部屋の中からアパート入り口のカギを開けられるようになっている。このインターホンの呼び出し音は凄まじい。多分部屋の何処で何をしていても聞こえないことはないだろう。

長い長い一日(出発日)のおはなし



10/Oct/1998(Sat)

11:20に起床、待ちに待った出発の日だ。ここ一週間ですっかり朝と夜が反転していて、寝たのは朝の8:00だったのでまだまだ眠い。大量の荷物のため、おとうと君に成田まで送ってもらうことにした。
12:30に出発したが、まったく渋滞しなかったので14:00に着いてしまった。14:30にチェックインを試みるが、「もう少し待って下さい」とのこと。暇だ...。
15:00にチェックイン。片道航空券ということで「ビザは?」と聞かれた。「いらないはずだ」と答えると何やら調べて「あっ、ほんとだ...」。先が思いやられる。再び退屈状態だが、重い手荷物を二つも持っているのでブラブラする気にもなれない。
17:30にDL52便で成田発。睡眠不足が幸いして、4時間位熟睡できた。一応日本人向けのメニューが用意されていて、夕食にはKaisen-Don、朝食にはOnigiriを頂く。
10:15予定より30分早くポートランド着。朝に戻ってしまった。入国審査で早速引っ掛かった。しばしの問答の末、無事入国。成田でチェックインの時に「ポートランドで一度荷物を出して、預けなおしてください」といわれたが、荷物がでてこない。いきなり荷物をなくしたか...。なんてことはない、バンクーバー行きに乗せ変えたとのこと。だまされた。喫煙所に直行し、時間をつぶす。
12:45のDL5947便でバンクーバーへ。50人乗りくらいの小さな飛行機だ。約1時間でバンクーバー着(13:45)。さてさて、問題の入国審査だ。ここで滞在期間が決定される。ポートランドと同じような問答の末、移民局へ行けと言われた。審査官はむっつり顔のおねーちゃんだ。

審「どんぐらいいる?」
俺「6ヶ月」
審「あんで?」
俺「観光」
審「帰りのチケットは?」
俺「ない」
審「ビザは?」
俺「ない」
審「ゼニは?」
俺「ある」(CITIBANKで貰って来た残高証明書を見せる)
審「...手持ちのゼニを見せてみ」
俺「ほれ」(日本円約30万を見せる)
審「...仕事は?」
俺「休みだ」(会社で貰って来た休暇証明書を見せる)
審「...ここには来年9月頭まで休暇と書いてあるが、後はどーすんだ?」
俺「世界一周」
審「ぺらぺらぺら?」
俺「..........」(何いってんだ?)
審「ぺらぺらぺらぺらぺーら?」
俺「....................」(分からん...)
審「ぺらぺーらビザぺらぺらぺらぺーら?」
俺「.................................」(ビザがなんとか...)
審「寝るとこはあんのか?」(おっ、質問が変わった?)
俺「友人がいる」(あらかじめ貰っておいた招待状を見せる)
審「この手紙英語じゃん、ちみは意味分かんのか?」
俺「分かる」
審「じゃあ試しに読んでみー」(一応日本の義務教育を受けてるんだぞ!)
俺「へなへなへなへな...」(一行半くらい読んであげた)
審「おうけい!」(このおねーちゃん初めて笑った)
俺「どーもありがとさんです」(俺も初めて笑う)

そんなこんなで、無事6ヶ月の滞在を許可されたのであった。ほっとしたところで眠気がおそってきた。
荷物を持って外にでると、友人が車で迎えに来ていた。彼はもともとは同僚(一年後輩)で、昨年12月に退社してカナダに移民した中国人だ。早速車に乗り込み、彼が探しておいてくれたアパートに向かう。左ハンドル右走行が気持ち悪い。部屋に着いてだいたいの説明を受ける。適度に年期が入っていて気に入った(部屋の様子はまた今度書くことにして)。コインランドリーに行くと外人に日本語で話し掛けられた。20年前に日本に住んでいたとのことだが、そんな歳には見えない。近所には大きなショッピングモールがあり、当面の必需品(食料、トイレットペーパー等)を買いに行った。ついでに電話の申請をしたが、買い物が終わって部屋に戻ると既につながっていた。
夕飯を御馳走になりに、友人宅へ。アパートから車で30分くらいの所にあり、一軒家のベースメントできれいだ。彼の娘はもうすぐ3才で人見知りがはげしく、目をあわせてくれない。レストランのように豪勢な中華料理を御馳走してくれた。お腹一杯になったところで眠気が最高潮に達する。22:00位にアパートまで送ってもらい、ばたんきゅー。
いったい俺の10月10日は何時間あったのだろう...。

出発当日

随分と更新してなかったが、それなりに忙しくしてたと言うことにして、勘弁してもらいましょう。という訳で出発です。当日だというのにいったい何をやってるんでしょう。でも夕方の飛行機だし、支度もできちゃったし、暇なんです...。
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Departures

さてさて、いよいよ出発だ。なんかまだ実感わかないんだけど、行ってしまえばじわじわと盛り上がってくることだろう。ポートランド乗継ぎバンクーバー行きの片道チケットで行くわけだが、この片道チケットってコスト面でのメリットはあまりないようだ。ロス往復のが安かったりするからやってられない。なんで片道チケットかと言うとさんざん悩んだあげく、バンクーバーから日本に帰国しないで、北半球をグルッと一周してくることにしたからだ。
なんかここ数日で急激な円高が進んでゴキゲンだ。換金は現地で、トラベラーズチェックも持たず、現金とカードで乗り込もうとしたのがラッキーだった。シティバンクの預金も円のままだ。といっても11ヶ月もあればどーなっちゃうかわかんないが...。
もうひとつラッキー話しをすれば、ベイスターズの優勝を見れたこと(テレビで)。サッカーでも野球でも地元横浜を応援しているわけだが、とーぜんのことながら大洋時代から優勝シーンを見るのははじめて。まだ野球少年だった頃は緑と橙の野球帽をかぶって川崎球場に通ったものだ。そーいえばここ数年、新聞やからただ券をもらえなくなってからあまり見に行っていない。うーむ、良く考えたらチケット買って見に行ったことは無いかも知れない...。
話はそれたが、なんとか荷造りも終わって、後はこのパワーブックをつめこむだけだ。ではでは行って来ます。