ルミナリエきれいだよね

と言うわけで予定より早めに食べ終わってしまったが、腹ごなしに神戸ルミナリエを観に行く。この時期神戸を訪れるのは初めてなので、当然ルミナリエも初めて。21時頃に元町駅に到着するも、毎年観に来ている兄一家によればこんなの見たこと無いというほどの人出。混乱を避けるために行列はかなり遠回りにつくられており、整理員の誘導もかなり行き届いている。


[人の流れ]

消灯が22時ということだが、間に合うのかと思いつつも大行列の最後尾に並ぶ。やっとのことで辿り着いた入り口では皆が立ち止まってカメラや携帯を構えており、これがなかなか進まない理由かと思いつつも、俺も負けずに撮る。そこを抜けると比較的スムーズに歩けるようになり、最後の東遊園地になんとか到着。電飾の中に入れると聞いていたが、寸前で消灯。あー...。


[東遊園地、この写真を撮った直後に]

焼き肉おいしいよね


[特上ロース][じゅー]

兄一家と合流して焼き肉屋へ。兄一家は焼き肉大好きで美味しい店をよく知っている。小学1年生になる甥っ子はおいしい焼き肉じゃないと手を付けないと言うから先が思いやられる気もするが。昔やっぱり神戸に来て兄に連れて行ってもらった焼き肉の味は絶品だったが、お値段も絶品だった。今回は比較的リーズナブルなお値段の店で、狭い店の壁には有名人のサインやら写真やらが所狭しと飾ってあた。味は十分合格。

兄が生ビールを飲んでるすきにお腹一杯いただいた。兄いわく、もっと落ち着いて食べなさいということだったが。俺はアルコールが飲めないからね。食べるしかないんだよね。名実共に太っ腹な"お兄様"のおごりと言うことで、ごちそうさまでした。

展望台好きだよね


[うろこの家によじ登るサンタさん]

まったりと庭園内を散歩した後、北野異人館街の人混みの中へ。風見鶏の館や萌黄の館辺りはもう大記念撮影会場となっていて、一応気を使って歩いてたものの、いい加減きりがないのでおかまいなしモードに切り替える。観光ボランティアのおじさんが配っていた観光地図を頂いて、外れの方に書いてあった展望台まで登ると、そんなところまで来る物好きはいないのか、人影なし。まぁ、神戸で展望台といえば六甲山だろうからしかたないかな。


[展望台から]

展望台と言ってもベンチが二つ程あるだけのこじんまりとしたものだけど、神戸の街を一望できてなかなかの眺望だった。展望台によくある、眺望の絵のプレートってなんて言うんだろう。このビルはどこどこのビルとかって書いてあるやつ。とにかくそれがあった。実物と見比べると随分と高層ビルが増えていることに気付く。震災後に建ったものだろうか。天気がよければもっと遠くまで見えるんだろうなぁとか思いながらベンチに腰を下ろしてしばし観賞。

日本庭園ってホッとするよね


[日本式庭園]

つづいててくてくと相楽園へ。こちらは打って変わって貸し切りかと思う程人がいない。きっと花のシーズンにはそれなりに賑わうのだろうが、今はシーズンはずれということらしく、異人館街から移築されたという重要文化財の旧ハッサム住宅の一般公開もされていなかった。が、この静寂がまさに都心のオアシスといった感じだ。


[旧ハッサム住宅]

日本式庭園というのは庭園のひとつのスタイルとして認められており、世界に誇れる文化だと思う。多くの国の庭園の一画にジャパニーズガーデンを見ることができるが、細部にまで手入れできるのは日本人の器用さと美意識のなせる技かな。欧州宮殿庭園もすばらしいし、英国ガーデニングもすばらしいし、中国式庭園もすばらしい。でも日本式庭園が一番だと思うのはやっぱり俺が日本人だからかな...。

屋台街って楽しいよね


[上手そうなものが並ぶ出店]

神戸に8年以上住み、年末に横浜に戻ることになった兄の家でひと休みした後、同行の母とまずは腹ごしらえに南京町へ向かう。横浜中華街に比べれば規模が小さいものの、神戸南京町も200mほどのメインストリートの両側には食べ物屋が立ち並ぶ。西安門から入って人込みの中をかきわけながら、屋台にでているものを物色して歩き、刀削麺を見つけていただく。中国の大同(ダートン)という石窟寺院のある街に行った時に、この地域の名物ということで、汚くて薄暗いけど地元の人で賑わっていた食堂で食べたことを思い出す。お店のおばちゃんは「外人が来た!」ってことで少々うろたえながらもよくしてくれたっけ。


[刀削麺]

この他ごま団子やらエビ団子やらちまきやらチャイニーズバーガーやらをつまみ食いしてお腹いっぱいに。ちょっとアジアの屋台街をうろうろしている気分で楽しいのだが、冷めているものが多く味はいまいち。って、行列に並ぶのがいやで、空いてるところで買ってるからかな。多くの人はガイドブック片手にお目当ての店に並んでるみたいだったけど...。

サンタクロース村散策中...。(No.025)


フィンランドにいるようです...。
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休みます

金曜日の夜に急遽神戸に行くことにする。前から話はあったのだが、このところ仕事が忙しく、週末も休日出勤があたりまえになっていてとても行ける状況ではなかった。が、いいかげんストレスフルということで周りの目も顧みず休むことに。って、金曜夜に「明日明後日は休みます」と言って会社を出てくるってぇのもなんだか変な話しで、いいかげん病んでるなこれは...。

というわけで帰宅後Netで航空券の予約をしてみることにする。国内線ってほとんど乗ったことなくて、Netで予約なんてのも初めて。まず、ANAのサイトに行ってみるが、当然前日に特割りが買えるはずも無く退散。で、Skymarkのサイトへ行くとなんと羽田to神戸が片道1万円で空席あり。新幹線より安いんじゃないか?なになに、予約は前日まで??すでに12時をまわってますが???とりあえず入力してぽちっと。あれっ、買えたみたいだな。適当に支度して寝て、5時に起きて羽田へ。


[羽田のクリスマスツリー]

第1ターミナル北ウィングの最北端にあったSkymarkのカウンターで予約番号とクレジットカードを見せて搭乗券を貰い、ゲートからはバスで飛行機まで移動し、6:50発SKY101便に搭乗。徹底したコストダウンでドリンクや新聞のサービスは無しだが、俺のニーズにはぴったりかな。富士山見れるかなぁとか、できたばかりの神戸の空港を空から見れるかなぁとか、ってことでわざわざ窓際の席を指定したにもかかわらず、夢を見る余裕もないほどの深い眠りにつき、着陸のショックで目を覚ました。

叫び


[ムンクの誕生日を祝うGoogleのロゴ]

昨日(12/12)はムンクの誕生日だったようだ。ムンクの「叫び」は携帯の絵文字にもなっているほどお馴染みの絵で、こうなると絵であることを知らずに何かのキャラクターだと思っている人もいるのではなかろうか、などといらぬ心配をしてしまう。2004年に盗まれて今年無事戻ったなんてニュースも記憶に新しい。

実は4点製作されていて、俺はそのうちの2点をオスロの国立美術館とムンク美術館で(盗まれる前に)見た。盗まれたのはムンク美術館の所蔵する2点のうちの1点と言うから、俺の見たものかどうかは定かでない。見る前のイメージははっきりとした色合いだったのだが、実物はもっと独特のあわい感じだったかな。

関連リンク
Wikipedia エドヴァルド・ムンク

黄金の環へ

翌日からモスクワ近郊、黄金の環の中の五つの街をぐるっとまわる予定だった。一応近郊ということで移動手段の予約は必要なく、自由に電車やバスを利用することができる。街と街の間は数時間の移動で、1日ひとつの街を観てまわる計画でホテルを予約してあった。電車の通っていない街もあるが、一応各街の間にバスが通っていることを日本の代理店に確認してあった。が、時刻表の情報は得られず。一日に何本のバスが通っているかで、この計画はタイトにもルーズにもなるが、最悪でも一日一本でもバスがあれば、最後のほうの街は泊まるだけで素通りすればなんとかなるだろうという読みだった。というわけで午前中移動午後街歩きというのが、せめてもの安全策だった。

とりあえず最初の街ウラジーミルへ向かうバスの時刻表を調べねばと思っていた。ウラジーミルは黄金の環の中でも代表的な街で日本からのツアーにも組み込まれている場合がある。ガイドブックには1時間に一本程度便があると書いてあり、「最悪でも1時間待てばいいんだ」と、眠気に勝てずこれを信じることにする。これまで何度となくガイドブックには騙され、痛い目にあっているわけだが、こんな時は信じたくなる俺。あー、最初っからこれだよ。まぁ、明日のことは明日考えようというわけで就寝。

翌朝。ホテルで朝食(今回は全部朝食付き)をとって、適当にバスが出ると言うクールスク駅へ。地下鉄クールスカヤ駅で降りて地上へ出る。さてバスはどこでしょう。分かるわけありません。字も読めません。聞いてみましょう。行き先の書いていないバスが一台だけぽつんと止まっていて、その運転手を捕まえる。

俺:「ウラジーミル?」(ガイドブックのロシア語表記を指差す)
運転手:「このバスだよ」(自分のバスを指差す)
俺:「何時出発?」(腕時計を叩くそぶり)
運転手:「5分後」(指を5本見せる)
俺:「乗っていい?」(人さし指で自分の胸とバスの入り口を交互に指差す)
運転手:「いいよ」(頷く)

以上お互いに一切言葉を発していない。(笑)


[トイレ休憩で止まったドライブインにて]

それにしても、何の下調べもなしにこんなにスムーズに乗れるなんて珍しく、ある意味薄気味悪いとか、つまんないとか思いつつ、3時間程度でウラジーミル到着。

さすが

というわけで、美術館めぐり二つ目は、ロシアで一番見たかったプーシキン記念美術館へ。そんなに遠くなさそうなのでてくてくと歩いて移動。昨年(2005年)に上野の美術館に来ていたのを見に行ったが、人の多さにうんざりしてろくに見ないで出て来た。上野の美術館にプーシキンの全てが貸し出されていたわけもないので、どんなのが見れるかなと期待していた。


[プーシキン記念美術館本館]

本館前に到着すると列ができていた。さすがに観光客でごった返しているのだろうか。と思っていたところ、入り口に英文の張り紙があって、「外人さんへ、モネとかゴッホとかピカソとかルノアールとかシャガールとかゴーギャンとか...はあっちだよ」みたいなことが書いてあった。どうもこの列はなんかの企画展があって、地元の人が並んでいるようだ。外国人観光客向けのものは別館(個人コレクション部)に移動しているらしい。とりあえず本館ホールの正面階段下にいたチケットもぎのおばちゃんをつかまえて聞いてみる(英語)。おばちゃんはなんとなく何を聞かれているのか分かってくれたらしい。

(左上を指差して)「レンブラント!」
(正面上を指差して)「レンブラント!」
(右上を指差して)「レンブラント!」

と、親切に教えてくれた。なるほど2階の一部がレンブラントの企画展として使用されているらしい。ということは他は常設展ということになる。人気のものは別館だが、せっかくだから見ておこうということで列に並んでみる。列と言っても大したこと無いのですぐにチケット売り場に辿り着く。チケットは別館とは別で、さらに外国人スペシャルプライスが設定されていた。俺はお金を差し出しながら1枚くれと言うと、チケット売りのおばちゃんが何やら大声を出し始めた。またか...。

件の「あっちだよ」の張り紙を指差しているので、そのことを言っているらしい。俺は「わかってるわかってる」という意味で頷いて見せるが、どうにも外国人が本館に来るのは納得できないらしい。だんだん必死の形相になってくるおばちゃん。俺としてもなんと言っていいものか分からないので、「いいからいいから」という意味でお金をさらに突き出すと、おばちゃんは「もうお前なんかどうなっても知るもんか」と思ったかどうかは知らないが、どことなく諦めた感じでチケットをくれた。中に入ると観光客らしき人はまったくおらず、企画展以外の部屋は閑散としていた。こりゃおばちゃんが心配してくれるのも無理ないかな...。

プーシキン記念美術館はさすがと言った感じで、別館は心配した程人も団体さんもおらず、個人まりとした大きさは俺好みだったかな。

ベルゲン散策中...。(No.024)


ノルウェーにいるようです...。
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Re:これは何ですか?


[この写真だと匍匐前進しているようにも見えるな]

答えはマンホールから上半身を出しているおじさんの銅像。すぐ右隣の「MEN AT WORK」と書いてある標識も含めた作品だと思う。スロヴァキアの首都ブラティスラバの旧市街にふつーに(店の前に)あって、かなり街になじんでる。ここには他にもいくつかの面白い銅像があるらしいのだが、見つけられたのは3つくらいだったかな。その中でこのおじさんが気に入ったので撮って来たものだ。

snufkinの背景「ブラティスラバ散策中...。(No.023) 」の記事に「これは何ですか?」というコメントを頂いたのでお返事です。他の人も「なんじゃこりゃ」といった感じだと思うので記事にしてみた。

キリ番GET!


[ん!おー!]

昨年5月に中古で買ったミニクーパー。購入時の走行距離は6500kmだったわけだが、本日10000kmに到達。遠出らしい遠出といえばGWに岐阜まで行ったのみで、あとはほとんど神奈川県内か東京都内ということで、1年半で3500km。今日は出かける前に到達するかなという気がしていたので、デジカメ持って行こうと思っていたのだが(やっぱり)忘れた。で、家まで我慢してくれるかなと気にしながら運転していたのだが、自宅1km手前で到達。仕方なく4年近くずっとそばにいてくれているP504is(35万画素)で撮ってみた。むむむぅ。一応のせとこっと。1が6個並ぶ時にはデジカメを忘れないようにしようと思う。

どこへ行ったかって?今日は天気の良い日曜日でしたが、会社です。(泣)

祝・横浜FC優勝(J2)

新聞屋にタダ券もらったので、三ツ沢競技場へ横浜FCvs愛媛FCを観に行って来た。今日はJ1、J2ともに最終節で優勝争いやら、降格争いやら、昇格争いやらで、それらに絡んでいるチームの選手やらサポータさん達は緊張した一日だったのではなかろうか。横浜FCは前節でJ2優勝&自動昇格を決めているし、愛媛FCは昇格争いに絡んでいないので、特に緊張感のあるカードではないが、見どころとしては城の引退試合であることと、優勝セレモニー的な盛り上がりが期待できるのかなと。


[今日は天気がよかったので遠くの方の青い風船はよく見えない]

で、試合開始一時間前に競技場到着。席はバックスタンドの自由席だったが既に横浜FC側は満席で、アウェー側に追いやられたものの、前から数列目に腰を下ろすことができた。三ツ沢競技場は陸上競技のトラックがないので、フィールドが近くて好きだ。選手入場を合図に、入り口で配られた青い風船が一斉に放たれる。立ち見もいる程の満席状態の中、一応横浜FC応援の立場で観戦。


[カズと城]

試合は前半無得点だったものの、後半奇麗なゴールが2本決まった。試合終了のホイッスルを合図に、これまた配られた紙テープが一斉に投げ込まれる。2-0で横浜FCの勝利。試合後は勝利チームインタビューに始まり、シーズン終了の挨拶やらJ2優勝の表彰式やら、胴上げやら、ウィニングランやら、城選手が妻子を連れて挨拶にまわったりと盛りだくさんだった。
横浜FC優勝おめでとう!


[城とその妻子と係員のお兄さん]

と言っても、俺は横浜Fマリノスファンだし、城は昔からあまり好きじゃないし、カズなんてもっと好きじゃないし、高木監督退席させられてるし、新聞屋にもらったタダ券だし、後半から寒かったし、トイレ混んでて我慢したし、なんだか知らないけどマリノスの旗振ってる奴がいたし。でも来年は久しぶりに横浜ダービーが実現するかと思うと地元民としては嬉しいかな。



ふっふっふっ...。

ブラティスラバ散策中...。(No.023)


スロヴァキアにいるようです...。
思いっきり見られてますが...。
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これはいったい!?


[謎のポスター]

先週の「アンネん家」の写真をスキャンせねばと思ってアルバムを開いていて発掘された一枚だ。なにもこのお姉さんが気に入って撮ったわけではない。いや、そりゃ最初は何で目に付いたかって言うとその...。えーっと、とりあえず大きくして見てほしい。(汗)

このポスターは街のあちこちに貼ってあったのだが、いったい誰がなんのために貼ったのか、皆目見当もつかない。とくに広告らしき記述もなく、ただただどうしようもないことが書いてあるのみ。しばらく考えたのち、とりあえず写真に撮っておいて後で考えようと思った。

このポスターに出会ったのは5月に入ったばかりのアムステルダムの街角。
あれから、7年半。未だ謎は解けていない...。

let me alone

この日はモスクワに一泊し、翌朝から黄金の環をまわるために一旦この街を離れ、帰国前日の昼頃に再び戻ってくるという予定だった。帰国便は夜なのでモスクワでは2日半あることになる。夜行疲れもあるからこの日はあまりうろうろしないでのんびり過ごそう。ということで、また美術館めぐりをすることに。ロシアにはいい美術館が多いので、なんだか絵ばかり見ているようだが、これでもかなり厳選しているつもりだ。


[トレチャコフ美術館(本館)]

まずはトレチャコフ美術館へ。ひとわたり見終わったあと、付属の教会にあるという「ウラジーミルの聖母」を見るべく、見るべく?どこから行けばいいんだ?ガイドブックにはホールの南側通路から行けると書いてあるが、どうにもそれらしい通路は見当たらない。宗教画をあまり好まない俺だが、まあせっかくここまで来たから一応見ておくかということでホールをうろうろする。

しばらくして、あやしげな通路を見つけたものの人の出入りはまったくなく、なんとなく入りづらい雰囲気。まぁ、違ったら怒られるだろうということで、ずんずん入って行く。あれっ、怒られないぞ、と思いつつ人気の無いところをずんずんと進む。途中警備員に出くわすがおとがめなし。

で、辿り着いてしまった。そこは見張り役の若い女性が本を読んでいるだけで、静寂に包まれていた。その女性はチラッと目をあげて俺の姿を確認すると、すぐにまた本に目を落とした。こじんまりとした教会に「ウラジーミルの聖母」はあった。絵って見る場所だったり雰囲気で随分違って見えると思う。宗教画はやっぱり教会で見るのがいいのかななんて思いながら、ぼんやりと見入っていた。

そこへぞろぞろと欧州系ご一行様到着。大きな声で話し、フラッシュで写真を撮りまくる。見張り役の女性も立ち上がり注意する。あー、もう5分でいいからそっとしておいて欲しかったと思いながら、その場を立ち去る俺だった...。

パルミラ散策中...。(No.022)


シリアにいるようです...。
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あれ?


[まえばしー、まえばしー]

昨日仕事で遅くなり終電で帰って来た俺。今日は休みでゆっくり寝るはずが何故かこんなところに。
8時すぎに家を出て横浜から湘南新宿ラインに乗り込み、乗換2回、3時間くらいで到着。JR車内にある東京近郊路線マップってかなり広域だということを思い知る。大宮を過ぎたあたりからだんだんと車窓から見える風景がのどかになってきて、ちょっとした小旅行気分。前橋では遠くに雪山が見えた。


[United航空も応援]

なぜだ?
神戸サポーターのかるろす氏に連れられて(強制連行?)やってきた、J2草津vs神戸。神戸は現在J1昇格に向けて最後の詰めの段階で1試合も落とせない状況。従って緊迫した試合が期待できる。だからと言って前橋までJ2の試合を観に行くのか。本当に行くのか。本当だな、と何度も念を押した後、家を出た。高崎あたりから神戸サポーターらしき人達がちらほらと見え始め、神戸からとか、名古屋からとか、次は仙台に行くとかって話がもれ聞こえてくる。


[敷島公園県営陸上競技場]

さて、試合の方は?
現在3位の神戸。上位2チームは無条件でJ1昇格だが、3位は入れ替え戦で勝たなければ昇格てきない。3位以内は確定的な神戸だが、ここはなんとしても2位以上を目指したい。神戸オーナーの楽天三木谷氏もこんなアウェーの試合にわざわざ応援に来ていてサポーター席に顔を出したりした(えらい!)。ということで、気合いの入った試合になるはずだった。


[やっぱりアツは別格]

はずだったのだが、決定的チャンスは決められず、しょぼいミスによる失点で1-1のドロー。別試合のライバル柏が負けたので2位に浮上したけど、なんだか消化不良かな。しかも、pins売ってなかったし...。orz

続・おわったー



このブログにしては沢山のコメントを頂いたので事後報告。

修了証書が届いたらそのコピーを教育担当に提出することになっているのだが、いかんせん期限ギリギリだったからか、なかなか届かなかった。教育担当は俺の顔を見ると、

「○○さん本当に提出したわよね?」

と、不信感をあらわにしていた。

で、どうだったかというと、第1単位から順に92点、90点、90点、90点、95点、96点。優秀認定基準(6単位の平均90点以上、最低点70点以上)を満たしたため、本日なんと

優秀修了証書

なんて御大層なものが届いた。どんなもんだいと言いたいところなのだが...。

以下講師講評の中から引用。

「非常に優秀な成績です。各設問に積極的に取り組まれた成果だと思います。」
「レポートに真剣に向かわれた姿勢がうかがわれます。」

いやはやなんとも心苦しい限りだ。(笑)

Cの国

モスクワにあるレニングラード駅7:55着。電車の運行時間は正確で、このあたりはロシア人のイメージに結構合う(俺の個人的なイメージだけど)。とりあえずホテルへは向かわず、駅の手荷物預かり所に荷物を放り込む。ここの預かり所は手ごろな値段で一日預かってくれるのでこの後も利用させてもらった。ロシアの見どころのオープン時間はほとんど10:00からなのでまだ時間がある。身軽になったところで何か暖かいものでも飲もうと適当な店に入ると、威勢のいいおばちゃんがこう聞いて来た。

「カフェ?チャイ?」

俺はこれを聞いて「あっ、ロシアってCの国なんだ」と、このとき初めて知った。


[時間通り到着]

「Cの国」というのは旅好きならほとんどの人が読んでいるといってもいい沢木耕太郎著の「深夜特急」の中に出てくる話で、お茶をあらわす言葉の頭文字を指す。これは亜細亜(「Cの国」)から欧州(「Tの国」)に入った沢木氏が異なる文化圏に来たことを表現したものの一つだ。そういった意味ではロシアが「Cの国」と言うのはちょっとイメージに合わないかな(これも俺の勝手なイメージだが)。

俺はこの分け方が結構気に入っていて、昔ちょっと調べたことがある。「Cの国」、「Tの国」をもっと学問的に分けると、それはお茶の伝来の仕方によって別れているらしい。お茶と言えば中国がルーツと誰でも分かると思うが、中国ではお茶を「チャ」と発音するところと「ティ」と発音するところがあって、後者のところからお茶を買ってきた国が「Tの国」で、前者のところから買ってきた国が「Cの国」となっているらしい。と、まあ大雑把に記憶しているのはこんなところ(ちょっと大雑把すぎ?)。


[手荷物預かり所の休憩時間をメモ代わりに撮った一枚]

そんな話を思い出しながらLiptonティーバックの紅茶をすすり、「今日はどこいこっかな」とガイドブックと日程表を眺めていた...。

関連リンク:
Wikipedia 深夜特急

アンネ・フランク

アムステルダムに「アンネの日記」の著者であるアンネ・フランクが第二次大戦中に住んでいた家というのが博物館となって残っている。まさに日記を書いていたのがこの家なのだが、俺がここを訪ねたのは彼女に興味があったからというわけではなかった。この本がどんな内容か位は知っていても読んだことはなく、彼女の顔さえ知らなかった。


[アンネん家]

アムステルダムと言えば北のベニスと呼ばれる運河の街(まぁ何とかのベニスってのは日本の何たらの銀座と同じ位あちこちにあるけど)で、運河沿いには趣のある建物が並び立ち、地盤が弱いのか傾いているものも多々あって、それがまた独特の雰囲気を作り出している。そんな建物の中身はどうなっているのか、そんな興味を手っ取り早く解決しようと言うのが「アンネの家」を訪ねた動機だった。

「アンネの家」はそんな俺の想いをある意味裏切ったわけだが、ユダヤ人迫害から逃れるために身をひそめた隠し部屋や、彼女のポートレイトなどを見ているうちに俄然興味が湧いてくる。出口のブックストアに日本語の「アンネの日記」を見付け読んでみたいと一度は手に取ったが、日本に帰ってから買えばいいやということでこの時は結局買わなかった。

帰国後「アンネの日記完全版(文春文庫)」を読み、日記を書かなく(書けなく)なってから亡くなるまでの彼女を知る6人による証言集である「アンネ・フランク最後の七ヵ月(徳間書店)」を読み、そんなこんなでアウシュヴィッツまで足を運んでしまった。

そのときの俺は6ヵ月間の初めての一人旅の道中だった。この旅の目的(というほどのものでもないが)は、「できるだけ自分の興味とか、好き嫌いとかをとっぱらって、いろんな物を見て、いろんな体験をしてみよーか」というものだった。そんな中で拾ったものの一つだ。

今週この「アンネの家」の横にあるクリの木が伐採されるというニュースがあってそんなことを思い出した。

関連リンク:
gooニュース「アンネの木、撤去へ アムステルダム」(14日共同)
From VALVANE「アンネ・フランクの栗の木が切り倒されることに」
Wikipedia アンネ・フランク

パリ休憩中...。(No.021)


やややっ、縮んだ...。(^ ^;
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女の子の不安な夜

この夜はふたたび、夜行列車23:55発赤い矢号(001)に乗ってモスクワに戻る。コンパートメントに行くと中には、いかにもベタベタしそうな若いカップルと大人しそうな日本人の若い女の子がいた。カップルの女の方が「あなた英語しゃべれる?」と聞いて来たので、俺は「少しだけね」といつもの決まり文句を返していた。隣はなにやら賑やかだと思っていたら日本人の女の子で埋まっている。どうやらこの日本人の女の子は5人組で、コンパートメントは定員4人なので溢れた一人が俺と同じコンパートメントに割り振られたらしい。はたまたじゃんけんで負けたのかもしれないが、車掌が気を回して同じ日本人である俺を同じコンパートメントに割り振ったのかもしれない。


[サンクト・ペテルブルグにあるモスクワ駅]

一応二日前に一度乗っている俺はいろいろ知っていたので、座席の倒し方とか、電子ロックの開閉とか、車掌室に行けばお湯が貰えるとか教えてあげると、その子はただちに隣へ行ってそれを他の子達に報告するといったことが、繰り返された。ひと段落しさぁ寝ようかという頃、女の子も隣と行き来するのをやめてベッドに上がった。この女の子、人見知りのはげしい感じで話しかけてもなんだかそっけない答えが返ってくるばかり。旅慣れた感じも無く、これからこの4人で一晩と思うと不安と緊張でどうにも落ち着かないといった様子が見て取れた。まぁ、俺だって同じ日本人とは言え見ず知らずの男だしなぁ...。

でも、俺がカップルと他愛も無い話をしているのを横で聞いていて、多少引きつった感じだが笑顔を見せていたので、英語がまったくわからないわけではないのだろう。多分こんな状況を楽しみたいという気持ちはあるようだが、自分から話すというところまでは行っていないようだった。こればっかりはなかなか難しいもので、特に友達と一緒となるとどうしてもお友達とばかり話してしまうものだ。少ない会話の中で分かったことは、彼女達は学生ボランティアでロシアに来ているらしい。なるほどそれなら俺よりも自由にこの国を見てまわれるのかもしれないし、俺よりも英語を勉強していることだろう。

俺ともう少し話し込んでリラックスすることができれば、カップルとも自然と話せるようになったかもしれないが、俺はとにかくもう疲れていた。で、見捨てるようにとっとと就寝(すまん)。翌朝モスクワ到着30分前に目を覚ますと、隣と行き来する彼女がいた...。

おめでとうございます

今日は、某先輩の結婚式にお呼ばれして宇都宮まで行ってきた。
東京からMAXやまびこに乗ったのだが予想以上に混んでいて、指定席は満席。みんな紅葉でも見に行くのだろうか。朝から雨だけど...。もともと自由席で行くつもりだった俺だが、これは座れないかなと思っていたら座れた。よかったよかった。

俺は無謀にも出された料理を完食し、式後はしばらく動けず。3時間のインターバルを置いてのイタリアンレストランでの2次会はさすがに少々おさえ気味だったが、帰りの新幹線の中で焼餃子をつまみ、家に着いてからお茶漬けをいただいた。こうやって書き並べてみると今日は食べ過ぎだな。

式は人前式で、そのまま披露宴となったわけだが、最初に挨拶に出て来た年配の方が挨拶で”じんめんしき”と言っていた。年配の方にはまだまだなじみが無いのだろうから仕方ないんだけど、”じんめんしき”ってやっぱり”人面式”だろうかと思うと笑ってしまうわけだ。その場は皆さらっと聞き流したように見えたが、2次会の司会者にすっかりネタにされ、大ウケしていた。帰りの新幹線でその年配の方を目撃。思わず「あのひと”じんめんしき”の人だよね」、「あっ、本当だ、”じんめんしき”の人だ」なんて会話が...。(すみません)



デジカメ持って行かなかったので、お土産に買って来た餃子です。(冷凍生)
考えてみれば礼服を着た男がぞろぞろと宇都宮駅のパテオを闊歩して餃子を買ってるってのも、地元の人にとっては妙な光景だったかな。(笑)

せかされました

イサク聖堂の展望台でぼんやりした(しすぎた?)後、郊外へ足をのばす。まずは、噴水が人気のペテルゴーフへ。エルミタージュ美術館裏の船着場から高速艇に飛び乗る。ちょっとしたネヴァ川クルーズといった感じでいいのだが、むちゃくちゃ高いので帰りはバスと地下鉄にしようと堅く決心する。
この日は月曜日で大宮殿には入れない(休館日)ものの、広ーい庭を隅々まで散歩。奥にあるマルリ宮殿前では時代劇(テレビドラマ?)の撮影をやっていてしばしやじ馬。なんてことをやっていたらあっという間に時間がたってしまった(これで大宮殿に入れてたらどうなってたんだ...)。


[ペテルゴーフ]

で、バスと地下鉄を乗り継いで琥珀の間が人気のエカテリーナ宮殿(ツァールスコエ・セロー)へ向かう。最終入場時間の17:00には間に合いそうもないが、日没はずっと遅いので庭を散歩して建物が見れればいいだろうと思っていた。バスの運転手に促されておりたのが16:45。庭の入り口ではチケット売りのおばちゃんとチケットモギのおばちゃんが談笑していた。のんびりと登場した俺を見つけたチケットモギのおばちゃんは突然大声を出す。「あんた急がないと閉まっちゃうわよ!速くしなさい!」(ロシア語)とでも言っているようだ。


[琥珀の間]

いや、別にだめならだめでいいんですけどと思いながら、チケットを購入(これは庭に入るための入園料)。チケット売りのおばちゃんはおっとりタイプでもたついていると、チケットモギのおばちゃんが「あんた速くしてあげなさいよ」(ロシア語)とでも言っていらいらしているようだ。チケットを受け取ったそばから「速く速く」(ロシア語)とお尻を蹴られそうな勢いで急かされ、しかたなく走る俺。広い庭を走ること5分。なんとかエカテリーナ宮殿の入館チケットを購入。


[エカテリーナ宮殿]

が、俺が最後の入場者。各部屋の出入り口は奥の部屋までずっと一直線に繋がっていて、それぞれの入り口には監視のおばちゃんが立っている。全員が全員「あら、まだ客が来るは」と言った感じでこっちを覗き込んでいて、「はやく帰りたいのよね」と言う雰囲気が否応無しに伝わってくる。ひとつ部屋を見終わって次の部屋に移るとすぐに、背後でドアが閉められ鍵がかけられる。これがまた「カチャ」っといい音が響き渡るので、なんだかこのまま奥の部屋に追いやられて閉め出されるんじゃないかと思うくらい。途中ガイドを連れた数人の団体を追い抜く。「ほら、あんたが出てけば私は帰れるのよ」とでも言いたげなおばちゃんの視線から解放され、落ち着きを取り戻す俺。でもこの団体さんに抜かれないように気をつけてたけど...。

パリ散策中...。(No.020)


「パリに巨大ウサギ!モンマルトルの丘から多くの観光客が目撃!」(11/6ロイクー)
すっ、snufkin...。(- -;
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どんき

先週の土曜日はレポートの締め切り直前だと言うのに、この男はいったい何をしていたのだろうか。
まずは、期間限定逆単身赴任中のかるろす氏に誘われてまたまたJリーグ観戦。今回は川崎vs京都(@等々力競技場)。観戦後かるろす氏と別れて友人と連絡をとり、待ち合わせの銀座へ。


[また買っちゃった...。]

この友人、韓流ブームとは縁のなさそうな風貌をした韓国人だ。彼とは8年前にバンクーバーで知り合った。当時まだ就職浪人だった彼は、俺の「日本人嫌いか?」という質問に「日本も、日本人も好きだが、日本政府は嫌いだ」と言っていた。こんな質問を面と向かってする俺も俺だが、他の韓国人があたりさわりのない答えをするなか、この男だけはなにか違っていた。その後俺は韓国の彼の家に遊びにいったこともあったし、また彼も日本に遊びに来た時には連絡をくれた。

金曜の夜、人伝てに彼が仕事で日本に来ることを知っていた俺のもとに連絡がはいった。銀座松屋のルイヴィトン前で俺を待っていた彼は、相変わらず中途半端に上手な日本語と英語のミックスで話をしてくる。今回3年ぶりの再会となった彼は、韓国の新聞社に勤めるようになっており、日本の新聞社を視察して回っていたようだ。

彼は銀座の街をぶらぶらしながら、日本最後の夜に何を食べようかと悩んでいた。スキヤキを見つけた彼は目を輝かせたが、「高い」と言って他を探しだす。お腹を空かしている割に根気のある彼だったが、最後には妥協した感じで蕎麦屋に入ろうとする。そんな姿を見て俺は無理矢理彼をスキヤキ屋に押し込んだ。


[日本語は少し下手になったかな...。]

昔話に花が咲いてひと段落した頃、今回日本で何をしていたかを聞く中で、彼は仕事の合間に靖国神社に行って来たと言う。そんな流れで話は自然と北朝鮮の話だったり、太陽政策の話だったり、靖国参拝の話だったり、終いには東京裁判やらサンフランシスコ条約の話まで飛び出す。彼の話にはちょっとそれは違うという部分もあるのだが、国も違えば立場も違い、ましてや報道にたずさわる彼の意見は俺にとって新鮮だったし興味深く聞くことができた。彼にしても、日本の一般市民である俺の言うことに熱心に耳を傾けることができたようだ。

その後彼の買い物につき合って、新橋のスーパーに入り寝る前の缶ビールやらつまみやら次の日の朝食やら、どいうわけか安売りのインスタントコーヒーの特大ボトルやらを買い込む。その後鞄が欲しいと行ってドンキホーテに入ったが、あーでもないこーでもないと言った挙げ句何も買わずに出て来た。彼と別れて電車に乗ってしばらくしたころ携帯の振動に気付く。彼のレンタル携帯の番号が表示されていたが、まだ電車の中ということで出なかった。

彼もまた旅好きであちこちに行っているし、日本も初めてではないので道に迷ってホテルに戻れないなんてことはないと思うのだが、何かトラブルに巻き込まれているとまずいと思い電車を降りてすぐにかけ直すと、彼は既にホテルに戻っていて缶ビールを片手にしているようだった。「何か問題でも?」という問いに彼は「いや、何も無い」と言った後こうつづけた。

「Toshiki、ドンキホーテって何時に開くんだ?」

どうやら特大インスタントコーヒーが入りきらず、やっぱり鞄を買おうと思ったらしい...。

怒られました

サンクトペテルブルグ2日目の朝イサク聖堂へ。高さ101.5mという大きな聖堂の北側でチケットを購入したものの、北側はどうやら出口。てくてくと南側まで回り込んでやっと入口を発見。中を見て回り北側へ出るが、展望台への入り口は南側なので高い所大好きな俺は再びてくてくと南側回り込む。上り口は自動改札のようになっているのだが、チケットが入らない。傍らにいたおじちゃんがチケットを見て「ここは別料金だからこのチケットでは入れない」(ロシア語)なんてことを言っているようだ。


[イサク聖堂のドームを見上げる]

おじちゃんがすぐ横にあるチケット売り場を指差すのでそこへ行ってみるが、ブラインドが下がっている。中で女性が何か言っているようだが、ロシア語なんて分かるはずもなく、コツコツとガラスをノックしてみる。と、突然ガラッとブラインドが上がり、おばちゃんが怒っている。「今休憩中なのよ!!!」(ロシア語)なんてことを言っているようだ。遠巻きにそれを見ていたおじちゃんは申し訳なさそうに北側を指差す。おばちゃんの怒鳴り声はおじちゃんにも聞こえたようだ。「いいんだよおじちゃん」(日本語)と言って、てくてくと北側へ行って展望台のチケットを購入。なんだってこんな行ったり来たりしなきゃならないんだと思いながら再び南側へ戻って来た俺を、おじちゃんは優しい笑顔で迎えてくれたのだった...。


[展望台から]

これを皮切りに俺はこの後何度か怒鳴られることになる。しかもなぜか女性ばかりで、突発的に頭に血が上ったような怒り方をする。こんなことでいちいち腹を立てたり、凹んだりする俺ではないし、ロシア語で怒られても馬の耳に念仏状態。それにしても何か理由があるような気がする。はて、これはいったい...。