松坂問題

最近ページの更新をすると、某先輩のHPの日記のコーナーで宣伝してくれる。今のところ広告料の請求はない。ありがたいことだ。この某先輩によれば、我が横浜ベイスターズが取り損なった松坂と俺が似ているとのことだが、はて松坂ってどんな顔してたっけ?同意する方メール下さい。それで判断しましょう...。
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観光したおはなし(その3)

07/Nov/1998(Sat)



とある金曜日のこと、授業が終わって表でタバコを吸ってるとクラスメイトのDmitri(仮名、写真左)が話しかけて来た。お互い英語が下っ手くそ。

ド「あなたは明日、何をするつもりですか?」
俺「私はStanley Parkに行くつもりです」
ド「あなたは自転車を借りるつもりですか?」
俺「はい、そのつもりです」
ド「私も行きたいのですが」
俺「いいですよ」




そこへJulia(仮名、写真右)登場。彼女は最近入って来たが、イギリス留学の経験があり、かなり英語が上手。当然クラスは別。

ジ「あら、何の相談?」
ド「私達は明日Stanley Parkに行くつもりです」
ジ「あら、私も行きたいわ」
俺「いいですよ」


そんなわけで、1人でのんびりまわる予定が、3人で出かけることになった。どうなることやら。



DowntownのBurrard St.とRobson St.の角で待ち合わせ、いざ公園へ。この二人てくてく歩き出した。

俺「ここから歩くと20分位かかります、バスに乗りましょう」
ジ「何番のバスに乗ればいいか知ってるの?」
俺「5番です、多分」
ジ「多分ってあなた...(笑)」


5番のバスに乗って無事到着。そーれみたことか。公園の入り口付近には自転車、ローラーブレードのレンタル屋が沢山ある。適当に入ってマウンテンバイクを借りた。5時に閉店だからそれまでに戻って来てくれとのこと。写真左は久々に自転車にまたがる俺。



Stanley ParkはDowntownの北西に突き出ていて、Burrard InletとEnglish Bayに囲まれている大きな公園(ガイドブックによると日比谷公園の約25倍)で、自転車で外側をゆっくりまわると1時間くらいかかる。写真右はStanley Parkから見たCoal Harbourとその向こうに見えるDowntown。公園の外周の道は2車線になっていて、歩行者用と自転車用になっている。自転車は公園反時計回りの一方通行。天気がいいので景色が綺麗だ。Dmitri(仮名)は運動不足がたまっていたのかしゃかりきになって飛ばして行ってしまった。Julia(仮名)も負けじと頑張ったが、自転車久しぶりなのか2、3度転倒。俺はゆっくりと景色を楽しみながら、時々写真を撮ったり。しばらく行くとDmitri(仮名)が待っていて、少々いらいらしている感じだ。が、英語じゃ文句が言えないらしい。しめしめ。一人が休憩しようと待っていると、他が気がつかずに通り過ぎて行ってしまったり。



写真左はLions Gate Bridge。この向こう側がWest Vancouver。そんなわけで、全く足並みの揃っていない3人だったが、だいたい一周したところで休憩。ここでコーヒーを飲んだのだが、二人とも砂糖、ミルクを大量に入れる。砂糖7袋、ミルク5個と言った感じだ。俺が砂糖、ミルク無しで飲んでいると、信じられないといった顔。しかたないので、Dmitri(仮名)のコーヒーを一口もらって、信じられないという顔をしてやった。これも大事な国際交流だ(そんなわけない)。それにしても、コーヒーもフライドポテトもひどい味だった。再び走り出したところで、これまたクラスメイトのJiho(仮名、写真無し)にばったり。彼は徒歩で来ていた。自転車で1時間位かかったことを教えて別れた。翌月曜日に聞いたところ、結局公園を一周するのはあきらめて海だけ見て帰ったそうな。



我々は公園の内側へ。子供動物園や水族館がある。公園の内側は自転車禁止の道がちらほら。おかまいなし。おまわりさんが馬に乗って見回りをしている。自転車を降りておす。俺が水族館に入ろうとすると。二人とも「高い!」を連発。どうやら入りたくないらしい。俺もどーでもよかったので入らないことに。外側からさわりだけ覗けるところがあり、運よくBelugasが出て来たところで、間近で見ることができた。写真は純白の鯨、Belugas。漂白剤に一晩つけておいたイルカといった感じだ。

日も暮れて来て大分寒くなってきた。そろそろ帰ろうかと公園出口へ。はて、Julia(仮名)がいない。待てどくらせど、いっこうに姿を見せない。先に行ったのかと自転車レンタル屋に戻ってみるがいない。薄着のDmitri(仮名)は寒そうにしている。閉店の5時を15分程過ぎた頃、暗闇のなかからJulia(仮名)が戻って来た。なにやら公園の出口が分からず、あれから飛ばしまくって2周もしてしまったらしい。

ジ「はー疲れた」
俺「..........」(言いたいことは一杯あるが、なんて言っていいか分からない)
ド「..........」(同上)


翌月曜日、顔を合わせてまっ先に言ったのが「股下が痛い!」。ここに国際的な同意が得られた。

交通のおはなし

これまでにやれSkytrainだのSeabusだの市バスだのと書いてきたが、その料金システムは日本と大分異なるので、ここらで説明しておこう。これらは全てBC Transitという会社がやっていて、料金はゾーン制になっている。起点から近い所は1Zone、ちょっと遠いのが2Zone、けっこう遠いのが3Zoneとなる。当然遠くなる方が運賃が高いわけだが、OffPeak運賃というのがあって平日6:30以降と土曜、日曜、休日は1Zone運賃でどこまでも行ける。一度切符を買うと、90分以内なら何に乗ろうが、乗継ごうが自由。市バスの場合は運転手に乗継ぐことを伝えると、乗継ぎ用のチケットがもらえる。以前書いたNorthVancouverへ行った時の運賃を例にあげると、Skytrain、Seabus、市バスを乗継いでも90分かかってないので、行きはPeak運賃2ZoneでC$2.25。帰りはOffPeak運賃なのでC$1.50。なんか申し訳なくなってしまう。



俺の住むMetrotown駅から学校のあるDowntownまでは2Zone。往復でC$4.50だが、定期券を買っている。2Zoneの定期券はC$78.00/月。そんなに割安感は無いように思えるが、この定期のおかげでほとんどどこでも行けてしまう。さらにOffPeak時間なら行けないところはない。定期を見せるのは市バスに乗る時と検問の時だけ。なんて便利な定期だろう。日本の交通システムが妙に面倒くさく思える。

Skytrain、Seabusは改札が無い。切符を買わなくても乗れるのだが、時々検問をやっていてつかまると結構なおしおきがあるようだ。日本人なんかは強制送還になるなんて話も聞いた。車の免許を想像していただければいい。別に免許がなくても車に乗れるが、検問でひっかかるとおしおきがある。それと同じことだが、よく採算がとれるものだ。出口には立派な切符の回収箱がある。切符を拾えばけっこう乗れてしまうからだろう。



さて俺がもっとも利用しているのがSkytrain。モノレールのようなもので、同じ所を行ったり来たりしてるだけ。通勤通学時間には2分~3分おきくらいに来る。4車両くらいかな。列を作って待つということはなく、横はいり自由だが、不思議と混乱はおきない。一応ラッシュはあるのだが、ぎゅうぎゅうづめになることはない。ちょっと隣の人の肩があたるかな程度。というのもこっちの人は無理に乗ろうとしない。乗れるまで2本でも3本でも待つのだ。俺の住むMetrotownではほとんど乗れないということはないが、Downtownが近付くと一人も乗れないこともある。こんなんで会社に間に合うんですかね...。金曜の夜でもほとんど酔っぱらいを見たことが無い。バンクーバーは治安がいいと言っても、酔っぱらってホームや電車で寝れる程ではないということだろう。

Skytrainに乗ってると他人同士が陽気に話しているのを良く見かける。先日あった、微笑ましい話をひとつ。俺の隣にはサラリーマン風の男が座っていて、後ろには子供を抱いた女の人とナッツをつまんでいるおばさんが座っていた。このおばさんが子供をからかいだして、ナッツを差し出しながら「何がほしいんだい。」と大きな声で話しかけていた。すると突然サラリーマン風の男が振り向いて「あたたかいコーヒーが飲みたい。」と言ったのだ。あたりは大爆笑。ここですかさず俺が「すみません。今水しかないんです。飲みますか?」と持っていた水を差し出せれば、俺の英語もたいしたものだが、まだそんな瞬発力はない。ジョークにはタイミングが大事だ。ちぇっ。

次いで利用するのが市バス。以前「次は~です」というアナウンスが無いと言うはなしは書いたが、これが雨の日は大変で、窓が曇っていて外がよく見えないのだ。そんなわけでとうとう乗り過ごしをやってしまった。先日市バスに乗って遠くのスポーツ専門店にスノーボードを見に行った時の話しをひとつ。バスに揺られること20分くらい。乗客は俺ともう一人だけ。目的地に着いてスノーボードを見たが、予算より高いのしか無く引き返すバスに乗ると、それは行きと同じ運転手が折り返して来たところだった。俺の顔を見るなり「もう用事は済んだのかい?」とにっこり。

というわけでこの辺の人は結構(かなり)のんびりしていて、ジョーク大好きと言った感じだ。俺も大分そのペースに慣れて来たかな。日本でぎゅうぎゅう詰めのバスにやっとこ乗ったあげく、運転手に「横が見えないからもっと後ろにさがって」と不愛想に言われてたのを思い出す。はたして日本の首都圏で社会復帰できるのだろうか。今は考えまい...。

おまけ:毎朝使うSkytrainのBurrard駅(地下にある)の昇りのエスカレータは二つあるが、その内のひとつが壊れたようだ(階段は無い)。朝はさすがに渋滞する。修理の作業はしているようだが、もうひと月になる。これものんびりしているからだろうか...。

しくしくだ...。

今週も頑張って更新してみた。やっと10月分を書き終えた。よく考えたら毎週なんかしら書くことができるので、1週間に1度更新しても追い付かないことに気が着いた。どうしよう...。
今週末は残念ながら二日ともひどい雨。雷さんも鳴っている。しくしくだ...。
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ハロウィーンのおはなし

31/Oct/1998(Sat)



まずはハロウィーン前日にあった学校でのパーティーの話。この日はレッスンなし。パーティーで会話もはずめばそれも勉強。さんざん衣装を着ろだのメイクしろだの言われたが、普通に登校した。ハロウィーンではおばけや魔女の格好をするのが最もベーシックなスタイルだ。写真左は会話のレッスンの先生とひさびさ登場の俺。学校に着くなり普段通りの格好の俺は先生に腕をつかまれメイク室へ。目の下にクマなどを書かれた。この写真の大きさだとよくわからないかもしれないが...(しめしめ)。写真右はクラスメイトのTakashi(仮名)とDmitri(仮名)。



この日は特に出席もとらないので、興味のない人は来なくてもよかったらしい。いつもより人数が少ない。まずはカボチャ灯ろうの作り方を教わった。基本的には頭の部分に穴をあけ、中の種などを取り出し、あとは顔をくりぬいてろうそくを中に立てるだけ。いたって簡単だが、顔のデザインにこってしまうと時間もかかる。写真左は製作を終えた一団。パーティーといってもお昼にピザとジュースとお菓子がでるだけ。それでも1食分浮くのでしっかり食べた。写真右は取材に来た松本明子。に、そっくりなMi-Sun(仮名)。このときまで気付かなかったが瓜二つだ...。



写真左は先生軍団。飲み食いが一段落したところで、学校の外へくりだした(おいおい嘘だろう...)。学校前で集合写真を撮った後、学校近辺を大行進。通行人、車の中から、店の中からよその人が笑いながら手をふってくれる。一団が道路を渡るときに、警官の格好をした先生が笛をふきながら車を止めてしまうなんて一幕もあった。そんなこともしゃれで許されてしまうのだ。写真右は先頭を歩く校長。なんの変装なんだかよく分かりません。なんか中高生位に戻った気分だった。

ハロウィーン当日。本番は夜。便乗してはしゃぐ大人もいて、クラブ(注1)では仮装コンテストなんかが催され、「ロッキーホラーショー」(注2)状態のところもあったようだが、基本的には子供の日。家に居ては雰囲気を味わえない。子供の集まりそうなところに行けばなんか見れるだろう。夕方買い物ついでに近所のショッピングモール内にある「トイザラス」(注3)によってみようと思って出かけたが、着いてびっくり。「トイザラス」どころではない。ショッピングモール全体が大パニックになっていたのだ。

魔女、おばけ、ネコ、悪魔、天使、お姫様などなど。おもいおもいの仮装をした子供たちで埋め尽くされている。親の力の入れようで大分できに差があるようだが...。お目当ては、あちこちの店で配っているお菓子。カボチャの形をしたカゴを持って、店から店へと走り回っている。そんなこととは知らずにデジカメを持って行かなかったのでお見せできないのが残念だが、それはもうすごい盛り上がりようだった。急遽夕飯のおかずを買うのをやめにして、ファーストフード でフィッシュ&チップスを購入。それをつまみながら子供たちの流れをしばらく眺めていた。モールが閉店になり、皆帰って行く。暗闇の中をお菓子を一杯持ったペンギンの兄弟がひょこひょこ...。これまたつまずいて転んでくれたりする。なかなか笑いのツボを押さえていて、サービス精神旺盛だ。

家に戻ってテレビをつけると、これまたハロウィーン特番のあらし。アメリカのFOX-TVでは、「KISS」(注4)の特別ライブ中継。なるほどハロウィーンにはもってこいだ。この連中また化粧するようになったんだなーとか、相変わらず動物的な胸毛は健在だなーとか思いながら見た。コントなんかにも出て来て、すっかり色物状態。少々イメージが変わった。

ホームステイをしているDmitri(仮名)はホストファミリーの子供と一緒に御近所をまわったらしい。そんな話を聞くと、ホームステイもいいなーとか思う。

注1)女子高生風に発音すること。

注2)なんて説明すればいいんでしょう。カルトムービーの代表作。興味のある方はレンタルビデオへ。普通の人には目に毒かも...。子供には見せない方がよい。

注3)言わずと知れたおもちゃの量販店。

注4)70年代後半には日本でも大流行したロックバンド。悪魔っぽい化粧がトレードマークで、まだまだ健在?。化粧をしていなかった時期があった。

学校のおはなし

26/Oct/1998(Mon)~

生活に慣れたせいか徐々に朝起きるのが遅くなってきた(9:00位)。学校が始まると言うのにどうしてやろう。と思っていたら、通学開始前日の10/25にサマータイムが終わった。日本との時差が-16:00から-17:00に。いつものように9:00位に起きてテレビをつけたらテレビの時計は8:00だった。寝ている間に1時間戻ったようだ。この日は実質25時間。得したんだかなんだかよくわからないが助かった。これなら明日も無理なく起きられそうだ。時計という時計を1時間戻す。

というわけで10/26は無事元気に登校(なつかしい響きだ)。Downtownにある学校まで40分位かな。Sky TrainでBurrard駅まで20分、その後徒歩15分。本当はバスも利用できるのだが、健康のためと基本的にバスが嫌いなのとで歩くようにしている。と言ってもまあそのうちバスも使ってしまうんでないだろうか(遅刻しそうな時に...)。学校といっても駅前留学のようなものだから、ビルの1フロアを間借りしている。1階はオープンテラスのカフェで2階が学校、その上は企業などが入っている。学生は100人位と聞いている。

初日はまずクラス分けテスト。ひとりひとり先生と面接。個人のスピーキングをチェックするもの。世間話しを15分位しただろうか。といっても先生に聞かれたことにぽつぽつと単語で答えるくらいしかできなかった。つまりはスピーキングぜんぜんできないということ。その後は筆記テスト。文法とヒアリングをチェック。当然問題も英語。はっきりいってぜんぜんできませんでした。ほとんど白紙状態。とほほ。情けない。一応落ち込んではみたものの、「だから学校に通うんじゃないか」と立ち直るのに0.01秒かからなかったのは言うまでもない。

つづいてオリエンテーション。学校内での母国語使用禁止、ランチルームの使用方法などの説明を受ける。無断欠席、遅刻が重なると通学証明を発行しないというのがあったが、ビジタービザの俺にはだからどうしたといったところだ(学生ビザの人間には重要)。コンピューターラボにはウィンドウスマシンが6台くらい設置されていて、内3台がInternetへの接続が可能。希望者にはメールアカウントを無料で発行してくれるらしいが、この台数では使用できないのと一緒だ。他の3台には発音矯正ソフトなどが入っているらしい。ひととおり終わって表で一服する日本人発見。早速声をかけ情報交換。日本を出てから初めて日本人と話す。

さて翌日、クラス分けの発表。当然のことながら一番下のクラス。午前中は会話のレッスン。8レベルあるのだが、俺のクラスはレベル1と2の合同クラスで8人。日本人3人、韓国人3人、ロシア人、台湾人が各一人づつ。ここでまず驚いたのは、よその国の人々。発音も文法もひどいものだが、そんなことおかまいなしに自信たっぷりにしゃべるしゃべる。きっと頭の中で母国語を英語に変換して、なんてことをやってないんだろう。見習わなくては...。とにかくしゃべったもの勝ちだ。しゃべれば、先生がそれを直してくれるので、自分の勉強になる。とにかく瞬発的に出てくる英語をなおしてもらわないことには、普通に会話はできないのだ。じっくり頭の中で組み立てている暇はない。

さて授業内容だが、ゲームをしたり、生徒同士で相談して問題を解決したりなどなど。説明から質問から英語でなんだか...。しかも辞書使用禁止ときたもんだ。分からない言葉は先生に聞けとのことだが、当然回答も英語で、ボディーランゲージを交えながら説明してくれるが、それでもわからないことがしばしば。これも会話の練習の一種なのだろう。まあそのうち慣れるでしょう。生徒同士の会話では、お互いに英語が上手にしゃべれないのでこれまたなんだか...。自分が正しく言っても分かって貰えない(多分正しい)。前途多難だ...。

それから午後のレッスン。午後はオプションになっていて、3つまでとれる。オプションの数によって当然授業料が高くなるわけだが、俺は1つだけオプションをとった。科目は選択になっていて、文法、ヒアリング、ディスカッションなどなど。とりあえず無難に文法を選択した。なんといっても勉強したのは10年以上前なのでおさらいするのもいいだろう。ここでは日本人は俺だけ。後は午前中に一緒のロシア人や上のレベルの韓国人、ブラジル人などなど。ここで気が付いたことは、上のレベルでも発音、文法は結構ひどい。どうやら午前のレベル分けは会話が正しくできるかどうかよりも、積極的に発言ができるかどうかで分けられているようだ。そう言えば発音、文法についてそんなに口うるさく指摘してこなかった。どうやら口数を増やすのがレベルアップへの道のようだ。そうは言ってももともとそんなに口数の多いほうではない。ましてや英語だ...。うがー。

授業内容は、普通に文法の授業だ。やってることも基本的なことなので簡単。説明が理解できれば...。一応宿題もでるがこれも10分もあればできるようなこと。比較的しゃべれる人が集まっているので、こっちの方が面白いかもしれない。

とにもかくにも前途多難ではじまった英語の勉強。いったい3ヶ月後にどれだけ上達しているのか、自分でも楽しみだ。

NHKのニュース

なんかネタが古くて申し訳ない。なかなか筆がおいつかない。時差があると言うことでお許しいただきましょう。いただけませんね。はい。少し気合いを入れ直しましょう。
こっちにきてもうすぐ一月になろうというのに、今頃になって毎日夜11時からNHKのニュースが流れているのを知った。あいかわらず毒物混入、保険金ネタが目につく。向井さんの下の句がきになるところだ...。
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観光したおはなし(その2)

22/Oct/1998(Thu)



やれやれ学校も決まって、今日も天気がいい。出かけない手はない。せっかくカナダに来ているのだから、自然を満喫しようとNorth Vancouverを目指し出発。いつものSky Trainに乗って終点のWaterfornt駅でSea Busに乗り換えBurrard入り江を渡った向こう側がNorth Vancouverだ。Sea Busの一番後ろの席に座り、だんだん小さくなっていくDowntownを見ながら10数分の短い船旅を楽しんだ。(写真左はSea Busから見たDowntown)
さて、Sea Busを下りてからさらにバスに乗り換える。まずはCapilano Canyonにある吊り橋を目指す。



このとき初めてバスに乗ったのだが、こっちのバスは「次は~です」というアナウンスがなく、自分の降りたい場所で窓の所にあるヒモを引っ張ると止まってくれる。そんなこと言われても初めて来た場所で、どこで降りればいいか分かるはずもなく、ひたすら窓の外を見て"Capilano Suspension Bridge"の看板を探した。看板を見つけて慌ててヒモをひっぱると、少々急停車ぎみに止まってくれた。そんなわけで他に降りる人はいないのかと思いきや、「あぁ、ここだここだ」と言わんばかりに数人の観光客が下車。ちぇっ。
入場料C$9.58を払って中に入るとまずトーテムポール(写真右)が出迎えてくれる。国籍不明の女の子がよってきてシャッターを押してくれと言うので、それなら俺も撮ってくれとお願いした。望遠機能のついた俺のカメラを見て、しきりに「いいの持ってるな」と言ってじろじろ見ていた。



とりあえず高さ70m長さ137mの吊り橋だ(写真左右)。思ったよりも恐いという感じはなく、つかまらないでも大丈夫。橋の中央附近で渓谷の底を撮ろうとカメラをかまえるが、揺れているのでだめだ。さっきの女の子もすぐ横でカメラをかまえたままシャッターをきれないでいる。そんな所に反対側から10代前半位の悪ガキ軍団登場。揺らす揺らす。これでもかというほど揺らす。これには流石につかまらないと立ってられない。隣の女の子はとうとう座り込んでしまい、ちょっとむっとした様子だが、特にわめくでもなくなかなかたくましい。俺も嫌いじゃ無いので揺れを楽しんでいたが、隣の女の子のにらみが効いたのか、揺らすのをやめた。と思いきやスレ違ってからしばらくして再開。なかなか微笑ましい悪ガキっぷりで笑えた。



橋の向こう側は背の高い木が立ち並び(写真左)、薄暗い林になっている。池がぽつぽつとあって、魚が泳いでいるといった感じだ。園内はそんなに広く無く、30分もあれば十分に一周できる。再び吊り橋を渡って戻ると、そこではインディアンのおじさんがトーテムポール作りの実演をしていた(写真右)。そばに座り込んでしばらく見ていると、時折こっちを向いて、にっこりと愛想をふりまいてくれる。できあがるまではまだまだかかりそうだ(本当に最後まで作るんだか...)。
はて、入り口でもらったスタンプラリーの最後のひとつが見つからない。どーせ帰ったら捨ててしまうのだが、ひとつだけ無いのはくやしい。しばらく探していると、なんとお土産屋の中にあった。やれやれだ。



さて、園内を出てGrouse Mountainに向かうつもりだったが、横に鮭の孵化場の看板が目についた。Capilano Park(ここは無料)の中にあるようだ。時間もまだあるしよってみようとCapilano Parkに入った。ここも薄暗い森なのだが、公園地図を見るととてつもなく広い。さまよえど、さまよえど、いっこうに孵化場は見当たらない。しかも俺以外には人陰が無い。とりあえず時々看板を見るので公園の敷地内からは出ていないようだが...。そうこうしていると、ぽっと河原にでた(写真左)。静まり返っていて聞こえるのは川の流れる音と風になびく葉っぱのこすれる音だけ。遠くに釣りをしている人が見える。なんとなくのどかな気分になって、大きめの石の上に腰を下ろしていると後ろの方でガサガサと大きな音がした。まさか熊なんかでないよなと思いつつ辺りを見ていると、大きな犬が主人と一緒に散歩に来たようだ。川に飛び込み泳ぐ泳ぐ。主人が石を投げ込むとそこに向かってあっち行ったりこっち行ったり。犬も大変な主人を持ったものだ。

再び鮭の孵化場を探してさまよう。やっとのことで見つけて入ってみると鮭の卵から大きくなる様子が展示されている。日本語やその他にもいろいろな国の言葉で説明書きが貼ってある。面白かったのは鮭の川登。人工的に作られた水の流れを鮭が登っていく。側面がガラス張りになっていてその様子が見える仕組みだ。飛ぶんですねー、これが本当にすごい勢いで。面白がってしばらく見ていたが、子供軍団がやって来てガラスの前にへばりついてしまったのでやめた。



公園地図を見ると、かなりの距離をさまよい歩いたのがわかる。出口を探していると、すぐそばにCapilano Lakeがあった。よってみましょう。どうやらこの辺が公園の中心部らしい。薄暗い森から一転明るく、綺麗な芝がはってあり、大分人が多くなって来た。テレビの健康器具通信販売で見るような、見事なプロポーションのエクササイズおばさんが、派手なぴちぴちパンツを履いて、白い大きな犬と一緒にジョギングしていたりする。かっこいい。この辺は優雅なお金持ちの住むところで、大きな家が並ぶ閑静な住宅街なのだ。湖の向こうには絵はがきのように山が見える。写真右はCapilano Lakeのダムの上から見たGrouse Mountain。このダムの上には金網が貼ってあるのだが、風景を見るためにところどころに小さな穴が空いていてそこから撮ったものだ。いいかげん寄り道ばかりしてないで行かなくては。

公園からバスの通る道にでてバス停まで行ったが、時刻表がない。たしか30分に一本か最悪1時間に一本だったはずだ。Grouse Mountainへ登るSkyride(ゴンドラ)は見えている。歩いちゃいましょう。とぼとぼ長い登り坂を歩き出して10分位するとバスが追い抜いて行った。ちぇっ。
やっとこ到着。Skyrideに乗って一気に上に登る。ここは冬はスキー場として営業するが、見晴しがいいために夏でも観光客が訪れる。登ると展望レストランがあり夜景を見ながらのDinnerを楽しめるようだ。辺りを一周してみたがなんか期待はずれで、そんなに見晴らしはよくない。



ガイドブックによるとさらにリフトに乗って200m上の山頂まで行けるとのことだったが、なんとそのリフトが動いていなかった。途方にくれていると小さく歩いて登っている人が見えた。そうです。リフトが動いてないなら歩きましょう(今日はよく歩く)。急な傾斜を登ること20分位。途中降りてくる人が脚を滑らせて転げ落ちるのを横目に山頂に到着。これはすばらしい。ここ数日天気がよすぎたせいもあり水蒸気でDowtownがぼやけて見えるのが残念だ。時刻は17:00位。右手に沈もうとする太陽の強烈な光をあびてDowntownのビルが光っているのがわかる。大きな岩の上に寝転んで水を飲んでいると手の届くところに鳥がよって来た。そっとカメラをとりだして撮ったのが左の写真だ。これは夜景もすばらしいはず。暗くなるまで待ちましょう。



1時間位してようやく日が沈んだ(写真右)。太平洋に沈む夕日と言いたいところだが、残念ながら手前にはVancouver Islandがあるのだった。さすがに冷え込んで来た。後ろの方で中国人らしきカップルがもめている。どうやら彼女の方は寒くて早く降りたいようなのだが、彼氏の方は夜景をカメラに撮りたくて立派な器材を持って暗くなるのを待っているらしい。とうとう彼女の方は一人で降りて行ってしまった。周りにいた人もどんどん降りはじめ、残った物好きはその彼氏と俺だけになってしまった。19:00過ぎ位に、すっかり空が暗くなり夜景らしくなった。あまりに広範囲に見えるので宝石をちりばめたという感じではない。ところどころにある大きな宝石(街)同士を金の鎖がつないでいて(幹線道路)その合間に金のラメをまぶした感じかな。俺の表現力ではこれが精一杯だ。なれない表現はやめましょう(反省)。

寒さと空腹のため腰をあげ降りた。Skyrideの乗り場でさっきの彼女が退屈そうにしている。彼氏はまだ上にいることを伝えると少々膨れっ面になった。待ちくたびれているようだ。一気にふもとまで降りると、運よく1時間に1本のバスに5分待ち位で乗ることができた。終点のSea Bus乗り場で下車。今度はSea Busの一番前に座り、だんだん近付いてくるDowntownの夜景が見える。歩き疲れて脚が棒になっていたが、充実した一日だった。

学校探しのおはなし

バンクーバーに乗り込んで一週間。時差ぼけも克服し、生活にも慣れて来たので、そろそろ英会話学校を探さなくては。遊んでばかりもいられない。日本では「成功する◯◯」を買い込んでいろいろ調べたが、膨大な数の学校があって埒があかなかった。とりあえずバンクーバーに着いてから学校を見て決めようと言うことになったのだ。おかげで学生ビザを取れなかったので、入国審査に手こずったが...。

まず、「バンクーバー新報」という日本語の新聞を買って来て、広告をチェックした。まあ載ってるは載ってるは。日本人向けの新聞だから載ってるのは当然だが...。日本でもお馴染みの「英会話のジ◯ス」まで載っている。俺の住むMetrotownにも安い学校があるようだ。とにかく全部切り抜いて場所等で分類。しばらく眺める。

とりあえずMetrotownにある学校を見にでかけた。丁度駅を挟んで反対側にあり徒歩10分くらい。交通費がかからないのはいいが、なんかあまりに近すぎる。買い物も全てショッピングモールで事足りてしまうので、この学校にするとMetrotownから出ないで生活できてしまい、つまらない。こんな所の学校なので授業料が安くて日本人が少ないのはいいのだが...。やっぱりDowntownの学校にしようと思い一旦帰宅。

Downtownには一杯学校があってどこから見に行こうやら。そんな広告の中に、「相談無料、授業料20%~50%OFF、学校資料多数あり、日本語OK」と言うのが目にとまった。どうやら学校紹介のエージェントのようだ。他にも似たようなのが3件くらいあった。安ければいいというものでもないが、とりあえず何処の学校が安くなるのか知っておくのもいいだろう。いざDowntownへ。

まずは一件目。エージェントはひとつ年上の韓国人(男)。

エ「何ヶ月バンクーバーにいますか?」
俺「5,6ヶ月です」
エ「ビザは?」
俺「ビジターで6ヶ月」
エ「何ヶ月勉強しますか」
俺「学生ビザが無いので3ヶ月しか通えません」
エ「学生ビザは必要なら、ここでも学校でも無料で手配しますよ」
俺「へっ?」(在日カナダ大使館の話しでは現地でのビザ取得は困難とのことだった)
エ「それにビジタービザでも学校を変われば何ヶ月でも勉強できます。」
俺「ほへっ?」(ビジタービザでは3ヶ月までしか学校に通えないと言う話だった)
エ「一つの学校には3ヶ月までしか通えないという意味です。」

現地に来て初めて知ったこの事実。なんか前提としていたもが全てひっくり返されてしまった。とりあえず安くなると言う学校を2つ紹介してもらい、資料を貰って学校見学へ。一つは授業が終わっているせいもあるのかもしれないが、壁が青くてなんか寒い感じ。もう一つは生徒同士が楽しそうにおしゃべりしていて、明るい感じだが、年末年始の休みがない。ふむふむ。

その脚で2件目のエージェントへ。ここでは3つ紹介してもらったが、そのうち2つは1件目と一緒。きっとこの2つはマージンが多くもらえるのだろうなどと、すっかり世間ずれしてしまって素直じゃない想像をしつつ、残りの1つを学校見学。ここではひょうきんな外人が応対してくれた(後で知ったがどうやら校長だったらしい)。なかなかいい感じで、年末の休みもしっかりあり(この国の年始の休みはどこも元旦のみ)、お値段もお手ごろだ。一日体験入学もできるとのことだったが、そんな時間は無いので遠慮した。

そんなこんなを3日間つづけた。3日ともとっても天気のいい日でもったいなかったが、Dowtownを行ったり来たりしてたから大分道の名前を覚えたかな。結局ひょうきんな校長のところに決めて入金。エージェントに値引いてもらった結果通常価格C$2,475がC$1,700(12weeks、20h/week)。日本で手配してたらこうは安くならなかっただろう。というわけで10/26から通うことになったとさ。めでたしめでたしだ。