せかされました

イサク聖堂の展望台でぼんやりした(しすぎた?)後、郊外へ足をのばす。まずは、噴水が人気のペテルゴーフへ。エルミタージュ美術館裏の船着場から高速艇に飛び乗る。ちょっとしたネヴァ川クルーズといった感じでいいのだが、むちゃくちゃ高いので帰りはバスと地下鉄にしようと堅く決心する。
この日は月曜日で大宮殿には入れない(休館日)ものの、広ーい庭を隅々まで散歩。奥にあるマルリ宮殿前では時代劇(テレビドラマ?)の撮影をやっていてしばしやじ馬。なんてことをやっていたらあっという間に時間がたってしまった(これで大宮殿に入れてたらどうなってたんだ...)。


[ペテルゴーフ]

で、バスと地下鉄を乗り継いで琥珀の間が人気のエカテリーナ宮殿(ツァールスコエ・セロー)へ向かう。最終入場時間の17:00には間に合いそうもないが、日没はずっと遅いので庭を散歩して建物が見れればいいだろうと思っていた。バスの運転手に促されておりたのが16:45。庭の入り口ではチケット売りのおばちゃんとチケットモギのおばちゃんが談笑していた。のんびりと登場した俺を見つけたチケットモギのおばちゃんは突然大声を出す。「あんた急がないと閉まっちゃうわよ!速くしなさい!」(ロシア語)とでも言っているようだ。


[琥珀の間]

いや、別にだめならだめでいいんですけどと思いながら、チケットを購入(これは庭に入るための入園料)。チケット売りのおばちゃんはおっとりタイプでもたついていると、チケットモギのおばちゃんが「あんた速くしてあげなさいよ」(ロシア語)とでも言っていらいらしているようだ。チケットを受け取ったそばから「速く速く」(ロシア語)とお尻を蹴られそうな勢いで急かされ、しかたなく走る俺。広い庭を走ること5分。なんとかエカテリーナ宮殿の入館チケットを購入。


[エカテリーナ宮殿]

が、俺が最後の入場者。各部屋の出入り口は奥の部屋までずっと一直線に繋がっていて、それぞれの入り口には監視のおばちゃんが立っている。全員が全員「あら、まだ客が来るは」と言った感じでこっちを覗き込んでいて、「はやく帰りたいのよね」と言う雰囲気が否応無しに伝わってくる。ひとつ部屋を見終わって次の部屋に移るとすぐに、背後でドアが閉められ鍵がかけられる。これがまた「カチャ」っといい音が響き渡るので、なんだかこのまま奥の部屋に追いやられて閉め出されるんじゃないかと思うくらい。途中ガイドを連れた数人の団体を追い抜く。「ほら、あんたが出てけば私は帰れるのよ」とでも言いたげなおばちゃんの視線から解放され、落ち着きを取り戻す俺。でもこの団体さんに抜かれないように気をつけてたけど...。

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