夜行寝台列車

9時半起床。チェンマイに来てからというもの、すっかりリラックスモード。しかも今日は特にやることなしときたものだ。本当は朝一番のバスでバンコクへ向かうつもりだったのだ。夜行寝台列車は人気があって、「早目に予約を取ること」なんて書いてあったし、加えてこの年末の帰省時期とくればもう。

ところが、昨日の午前中に聞いて見るとまだあると言う。夜行列車でしかも寝台とくれば多少高かろうが乗らない手はない。即買いだった。チェンマイ17:55発バンコク翌朝7:00着2等寝台の下段だ(上段は少し安いけど狭いとかで)。

そんなわけでいつもの店でKaoTomKayをいただいた後、オレンジシェイク(これがまたんまい)を追加する俺。宿に戻ってチェックアウトし、荷物を預けてブログの更新なんかして、宿の旅行者と話しなんかしてもまだ昼前だった。

仕方なく散歩に出掛ける。駅そばの市場の前を通りかかると、一仕事終えたおばちゃんが大音響でカラオケを歌い、それに合わせて酔っ払ったおじちゃん達が踊っている。そんな中の一人に見つかった。おじちゃんの手は俺の手首をシッカリと掴んで離さない。

おじ:「なんだ、こっち来てお前も踊れ」
俺:「いやいや、ちょっとまって」
おじ:「まあ、一杯飲め」
俺:「俺飲めないし」
おじ:「じゃあコーラだ」
俺:「あっそうだおじちゃん、写真撮ろう写真、ほら並んで」

かくしてやっと手をはなしてもらって、写真を撮り、とっとと立ち去る俺。

なんだかんだと4時間位の散歩から宿に戻って荷物をピックアップ。お世話になったママさんに御礼を言って、パパさんの運転するトゥクトゥクで駅に到着したのはまだ17時前。駅舎を撮ったりなんだりした後、ベンチでくつろいでいた。丁度列車が入って来たのに合わせるように、警備が物々しくなって来た。と、そこへ一人の警備員がなにやら険しい顔をしてやって来た。

警備員:「○×*♪#々☆?」
俺:「????!」
警備員:「〒^€%°#→÷+=?」
俺:「俺日本人だけど」
警備員:「…」
俺:「…」
警備員:「ようこそチェンマイへ、今日はどちらへ」
俺:「バンコク…」

どうやら不審人物と思われたらしい。その警備員は他のメンバーからいい笑い者となり、愛想よく立ち去って行った。ウェルダンに焼き上げた顔は、すっかりタイに馴染んで、タイ語で話しかけられる回数が増えて来ていた。シャッター押して下さいから、携帯電話の売り込みまで。しかしこれはちょっと…。

17:55。空が赤く染まる中、定刻通り列車は動き出した。この原稿を書く俺の前では、タイ人コギャルが絶え間なく携帯で話し込んでいる…。

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