Kathmandu:Nepal

20/Aug/1999(Fri) - 21/Aug/1999(Sat)


[刺繍屋のおやじと小憎]

刺繍屋のおやじと小憎。
たまたま路地裏で見付けた刺繍屋のおやじと仲良くなった。小さな店でこのおやじ客引きをするわけでもなくボケーっとただ座っていた。俺はそこで二枚のTシャツを作った。気に入った色のTシャツがなかったので、他の店に行って180NRsと言われた無地のTシャツを買ってきたらそれに刺繍してくれるかと聞くと、俺なら90NRsで同じTシャツを手に入れてやると言って、刺繍込みで一枚200NRsで作ってくれると言う。
そこの小憎と一緒にTシャツの問屋のようなところに行って色を選んで帰ってきた。その後小憎だけがその選んだTシャツを買いに行った。こうすることで真っ当な値段で買うことができると言う。この小憎英語がわからないせいもあってか、まったく不愛想でニコリともしない。おやじの子供かと思っていたら、「俺の子供はもっと小さくて、もっとカッコイイ」とか。
Tシャツができて受け取った後も暇ができると遊びに行ってチャイを御馳走になりながら話し込んだり。時々おやじは「もう一枚作らねーか?」と言うが、決していやらしいものではなかった。
Kathmandu最後の日の朝、おやじにお別れを言いに行くと、「もう一枚作りに来たのか?」と言う。首を振りながら「今日で最後だからお別れに来たんだ。」と言って小憎にいよいよ不要になったトレーナーをあげた。小憎はやっぱりニコリともせずそそくさとそれをしまいこんだ。

East End

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