Agra:Uttar Pradesh:India

03/Aug/1999(Tue) - 05/Aug/1999(Thu)


[あ~、もし俺がお金持ちだったらVanabdiに何でも買ってあげられるのに...]

郊外にあるFatehpur SikriのJama Masjidでの話し。
雨期といいつつもちっとも降らないと思っていたらとうとう強烈な雨が降ってきた。 回廊に腰を下ろして止むのを待つ。広場では子供が服を脱いで水遊び状態。
子供が寄ってきて2Rsのお菓子を買わないかと言う。いらないとか言うと、ペンをくれないかと言う。最初は素っ気ない応対をしていたが、雨は長引きそうなので付き合うことに。彼女の名前はVanabdiと言った。6歳くらいだろうか。
V:「ペンくれない?」
T:「30Rsで売ってやる。」
V:「その帽子ちょうだい?」
T:「これは500Rsだ。」
彼女にとっては500などという英語は普段必要ないもので、理解できていないようだった。おそらく10まで知っていれば十分なのだろう。 遊んでもらったお礼に、紙の切れ端で鶴を折ってやった。このころになると大分子供が集まってきていた。他の子供も俺にも、私にも作ってくれとうるさい。三つくらい折った頃には大人も含めて20人くらいの人だかりになってしまった。警備員が日本人がIndia人に囲まれて困っている、と勘違いして人払いにきてしまったり。
Vanabdiは鶴を見てとてもうれしそうにしている。 なんだかんだ言っても子供だなとか思っていると、Vanabdiが俺の顔を見上げてこう言った。
「Toshi、これを2Rsで売ればいいのよ。」

Asia (Part2)

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