学校のおはなし

26/Oct/1998(Mon)~

生活に慣れたせいか徐々に朝起きるのが遅くなってきた(9:00位)。学校が始まると言うのにどうしてやろう。と思っていたら、通学開始前日の10/25にサマータイムが終わった。日本との時差が-16:00から-17:00に。いつものように9:00位に起きてテレビをつけたらテレビの時計は8:00だった。寝ている間に1時間戻ったようだ。この日は実質25時間。得したんだかなんだかよくわからないが助かった。これなら明日も無理なく起きられそうだ。時計という時計を1時間戻す。

というわけで10/26は無事元気に登校(なつかしい響きだ)。Downtownにある学校まで40分位かな。Sky TrainでBurrard駅まで20分、その後徒歩15分。本当はバスも利用できるのだが、健康のためと基本的にバスが嫌いなのとで歩くようにしている。と言ってもまあそのうちバスも使ってしまうんでないだろうか(遅刻しそうな時に...)。学校といっても駅前留学のようなものだから、ビルの1フロアを間借りしている。1階はオープンテラスのカフェで2階が学校、その上は企業などが入っている。学生は100人位と聞いている。

初日はまずクラス分けテスト。ひとりひとり先生と面接。個人のスピーキングをチェックするもの。世間話しを15分位しただろうか。といっても先生に聞かれたことにぽつぽつと単語で答えるくらいしかできなかった。つまりはスピーキングぜんぜんできないということ。その後は筆記テスト。文法とヒアリングをチェック。当然問題も英語。はっきりいってぜんぜんできませんでした。ほとんど白紙状態。とほほ。情けない。一応落ち込んではみたものの、「だから学校に通うんじゃないか」と立ち直るのに0.01秒かからなかったのは言うまでもない。

つづいてオリエンテーション。学校内での母国語使用禁止、ランチルームの使用方法などの説明を受ける。無断欠席、遅刻が重なると通学証明を発行しないというのがあったが、ビジタービザの俺にはだからどうしたといったところだ(学生ビザの人間には重要)。コンピューターラボにはウィンドウスマシンが6台くらい設置されていて、内3台がInternetへの接続が可能。希望者にはメールアカウントを無料で発行してくれるらしいが、この台数では使用できないのと一緒だ。他の3台には発音矯正ソフトなどが入っているらしい。ひととおり終わって表で一服する日本人発見。早速声をかけ情報交換。日本を出てから初めて日本人と話す。

さて翌日、クラス分けの発表。当然のことながら一番下のクラス。午前中は会話のレッスン。8レベルあるのだが、俺のクラスはレベル1と2の合同クラスで8人。日本人3人、韓国人3人、ロシア人、台湾人が各一人づつ。ここでまず驚いたのは、よその国の人々。発音も文法もひどいものだが、そんなことおかまいなしに自信たっぷりにしゃべるしゃべる。きっと頭の中で母国語を英語に変換して、なんてことをやってないんだろう。見習わなくては...。とにかくしゃべったもの勝ちだ。しゃべれば、先生がそれを直してくれるので、自分の勉強になる。とにかく瞬発的に出てくる英語をなおしてもらわないことには、普通に会話はできないのだ。じっくり頭の中で組み立てている暇はない。

さて授業内容だが、ゲームをしたり、生徒同士で相談して問題を解決したりなどなど。説明から質問から英語でなんだか...。しかも辞書使用禁止ときたもんだ。分からない言葉は先生に聞けとのことだが、当然回答も英語で、ボディーランゲージを交えながら説明してくれるが、それでもわからないことがしばしば。これも会話の練習の一種なのだろう。まあそのうち慣れるでしょう。生徒同士の会話では、お互いに英語が上手にしゃべれないのでこれまたなんだか...。自分が正しく言っても分かって貰えない(多分正しい)。前途多難だ...。

それから午後のレッスン。午後はオプションになっていて、3つまでとれる。オプションの数によって当然授業料が高くなるわけだが、俺は1つだけオプションをとった。科目は選択になっていて、文法、ヒアリング、ディスカッションなどなど。とりあえず無難に文法を選択した。なんといっても勉強したのは10年以上前なのでおさらいするのもいいだろう。ここでは日本人は俺だけ。後は午前中に一緒のロシア人や上のレベルの韓国人、ブラジル人などなど。ここで気が付いたことは、上のレベルでも発音、文法は結構ひどい。どうやら午前のレベル分けは会話が正しくできるかどうかよりも、積極的に発言ができるかどうかで分けられているようだ。そう言えば発音、文法についてそんなに口うるさく指摘してこなかった。どうやら口数を増やすのがレベルアップへの道のようだ。そうは言ってももともとそんなに口数の多いほうではない。ましてや英語だ...。うがー。

授業内容は、普通に文法の授業だ。やってることも基本的なことなので簡単。説明が理解できれば...。一応宿題もでるがこれも10分もあればできるようなこと。比較的しゃべれる人が集まっているので、こっちの方が面白いかもしれない。

とにもかくにも前途多難ではじまった英語の勉強。いったい3ヶ月後にどれだけ上達しているのか、自分でも楽しみだ。

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