旅とマックと俺と

俺は基本的にご飯大好きな人間だから、マックには月に1度も行かないけれど、時々無性に食べたくなるときがある。それは、時々無性に牛丼が食べたくなったり、お好みのり弁が食べたくなったり、カップやきそばが食べたくなったりするのとさほどかわりはないのだが、マックは海外でもわりと食べられる国が多いという点で違う。他にハンバーガー屋はいろいろあれど、「あー、ここしばらく食べてないなぁ」とか思うのは何故かマックだ。普段炭酸飲料を飲まない俺もマックへ行くとコーラとかスプライトを頼むのも不思議なものだ。ビックマックとポテトとコーラという組み合わせは、既に俺の中では「食べ慣れたもの」になっているのだろう。

旅先でマックを見つけると、食べる食べないは別として必ずビックマックセットの値段をチェックする。物価の感覚をつかむ方法のひとつだ。各国ご当地メニューはいろいろあれど、ビックマックセットはまずどこの国のマックにもある。じゃあただのハンバーガーでもチーズバーガーでもあるだろと言われれば確かにある。が、普段食べているビックマックセットの値段のほうが感覚的につかみやすい。最近の日本でのハンバーガーやチーズバーガーは価格破壊と言われる程安くなっているので比較の対象としては不適切とも言えよう。


[完全に旅行者向けのヨルダンはアカバのマック]

ここで注意すべきは、必ずしもマックが手頃な食べ物ではないと言うこと。国によっては、マックよりも安く立派な食事をいくらでも取れる国も多い。そんな国のマックは旅行者やちょっと小綺麗な格好をした家族で埋まっていて、それはそれで「あー、そうなんだ」と思うところがある。

海外旅行というと日本の食料を持って行く人もいるようだが、俺はがさばるので飴とかガム程度しか持たない。基本的には現地のものを食べればいいと思っている。そんな俺でも現地の食べ物に疲れ、食傷気味になってくると食べ慣れたものを口に入れたくなる。そんな弱ったところに、マックが見えるとつい入ってしまう。マックは基本的に何処の国でも同じ味だし、サービスもマニュアル化されたものなのでだいたい一緒。だからこそそれぞれのお国柄をかいま見ることができる。

注文は「セット」と言ったり「コンボ」と言ったり「メニュー」と言ったりするので油断できない。ポテトのLLサイズをトレーの上に豪快にぶちまけ、備え付けのポンプのケチャップをぶちかけて食べていたのは本場北米。ポテトのソースに「ケチャップかマヨネーズか」と聞かれたのはスペインだったか。「塩」って言ったら変な顔された。インドのマックは何の肉使ってるのか分からないので遠慮した(だって牛は神聖なる生き物)。自分の食べたものは自分で片付けて行くのは半分くらいかな。ビックマックの積み重ね方が雑だと、この国の労働者のレベルは低いなんてことまで思ってしまう。


[サンクトペテルブルグの目抜き通りのネフスキー大通りに面したマック]

ちょっと前にこんなニュースがあった。
ロシアのマクドナルド店で爆発、少なくとも6人が軽傷(2/18ロイター)
ロシアのマクドナルドで爆弾が爆発、6人負傷(2/18Nikkei)

サンクトペテルブルグの目抜き通りのネフスキー大通りに面したマックですと?それって俺が入ったここのこと?写真見ると外壁の感じがやたら似てね?そりゃ人の集まる繁華街のど真ん中だけど。しばらく行くのやめよっかな。。。(汗)

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