NHLを観に行ったおはなし

04/Dec/1998(Fri)

子供の頃に札幌に住んでいたという話はどっか別のコーナーで書いたと思うが、この頃アイスホッケーに何度か連れて行ってもらった憶えがある。それ以来ずーっと観ておらず、記憶の彼方に消えていた。ところが近年、鶴見区に住む某お猿さん友人が、アイスホッケーのチケットをどっかから貰えるとのことで、何度か誘われて観に行ったことがあり、これがなかなか面白い。残念なことに日本では人気があるとは言えないスポーツで、わずかな観客席しかないスケート場でやっており、観客もほとんどがなんらかの形でチームに関わっている人間といった感じだ。応援団とかいて、チアガールのおねーさんが「コ◯ド!チャチャチャ!」なんてやっていたっけ。



さて北米ではどうでしょう。日本では野球(大リーグ)、バスケット(NBA)の北米リーグは結構紹介されているものの、アイスホッケー(NHL)となると、普通はほとんど目にしないので、人気の程が分からないかもしれないが、野球、バスケット、アメリカンフットボールに並ぶ人気スポーツだ。なんと言ってもプロフェッショナルリーグだし。この時期野球はオフだし、バスケットはストライキ中だしで盛り上がっているようだ。ここVancouverにはCanucksというプロチームがあるのでまた格別だが、決して強くはないようだ。アイスホッケーに限らず、優秀な人材は給料のいいU.S.A.に流れて行ってしまうというのは、Canadaの宿命なのかもしれない。写真左はVancouver Canucksのマーク。

ここで極々簡単にルールを説明しましょう。ゲームは3ピリオド(1ピリオド20分)で行われ、各ピリオドの間には15分の休憩が入る。ゲームが止まっている間は時計も止まる。一チーム6人だが、特に審判に断わることなくいつでも交代できる(下手にやるとつけこまれて得点されかねない)。かなりヘビーなのか数分でころころ選手が入れ代わる。基本的にはスティックを使ってパックを相手ゴールに入れれば一点。浮いたパックを手ではたき落としたり、足で蹴ったりしてもかまわないが、パックをつかめるのはキーパーだけ。氷上の格闘技とよばれており、押したり小突いたりしたくらいでは反則にならない。余りにあからさまと審判が判断したときだけ、反則がとられペナルティーボックスへ。度合いによって時間はことなるが、まあ通常は2分間。この間は人数が少ないまま試合をする。第3ピリオドあたりになると激しさがましてきて、乱闘も珍しくない。本場の乱闘を見たいものだ。



さて、ここに来たら一度は観に行こうと思っていたので、チケットの価格や購入方法などを調べていたところ、学校で観戦ツアーが企画された。団体ということで、個人的に行くより安い。のりましょう。限定18人ということで即申し込み。その後あっというまに埋まってしまったようだ。あぶないあぶない。 で、やってきました。場所はSkytrainのStadium駅を降りてすぐのGM Place。中に入るとすぐに、ゲームパンフレットを売っていた。よく見るとたったのC$3。買っちゃいましょう。選手名一覧やゲーム日程、座席表などが書いてあり、初心者にはありがたい情報が満載で、値段のわりに立派なパンフレットだ(写真右)。しばし廊下をうろうろした後、座席の方に入る。観客席はわりと暗くなっていて、リンクだけが白くうきあがっている。底の深いすり鉢状のつくりで、2段になっており、食事をしながら観戦できる席もある。何人くらい入るんだろう。わかりません。リンクの真上には大型モニターが四方向に。ハードロック系の音楽がガンガンにかかっていて場を盛り上げる。日本での経験をもとに結構厚着で行ったが、ぜんぜん寒くなかった。やっぱり熱気がちがうんだろうか...。

子供から年寄りまで熱心に応援している。ゲームが止まるとすかさず音楽がかかり、応援の為の様々な仕掛けがある。時折ウェーブなんかも起こって、結構観客も忙しい。すぐ横には地元少年ホッケーチームらしき団体(小学生低学年位)がいて熱狂ぶりが微笑ましい。ときどき大型モニターに観客がアップで写る。これに写りたくていろいろやっては、「俺を写せ!」と叫んでいる。最初の休憩時間。これまた少年ホッケーチーム(これも小学生低学年位)がでて来て試合をはじめた。さすがにプロと違ってヨタヨタヨタボテッといった感じだが、観客のテンションは変わらず。点が入ると総立ちで拍手喝采。得意気に手を振ってそれに答える少年がまた微笑ましい。



この日の試合はVancouver Canucks VS Dallas Stars。とにかくかっこよかった。結果は4-1でVancouver Canucksの圧勝だったので、盛り上がりっぱなし。帰りのSkytrainの中もいつもより賑やかだった。写真左はお気に入りの選手で、CanucksキーパーのGarth Snow背番号30。ユニフォームを買って帰らねば。お目当ての本場乱闘は残念ながら見られなかったが、十分楽しんだ。また来よう...。

おまけ:1月3日現在Vancouver Canucksは5連敗中。とほほ...。

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