一致団結した夜のおはなし

13/Nov/1998(Fri)

とある金曜日の休み時間。

A「こないだストリップパブに行って来た」
俺「え、なんで俺をつれてかない」
A「あ、じゃあ今晩いく?」
俺「お、じゃあ他の連中にも声をかけてみよう」

俺「いく?」
B「いく!」
俺「いく?」
C「いく!」
俺「いく?」
D「いくいく!」


というわけで、その日出席していた男5人全員で行くことになった。男って万国共通の話題があって便利だ。それまで、個別に遊びに行ったことはあっても、全員でってのはなかった。

で、やってきました。中に入るとおねーさんにIDの提示を要求された。5人中俺ともう一人だけ。とほほ(これでも2番目に年寄り)。そんなこともあろうかと持って来た国際運転免許証を見せてやったら、驚いていた。けっ。A君の話ではC$5位でビールを買えば何時間でも居ていいと言うことだったが、その日はなにやらスペシャルデー。チャージを別途とられたが、それでもC$10ちょっと。日本でストリップというと、なんかこそこそ行くようなイメージがあるが、ここは一応ホテルの地下で、普通のパブの横にステージがあっておねーさんが踊ってるといった雰囲気。女性客も結構いて、笑える野次もとび、いたって明るい。これなら女性陣も誘ってやるんだった。洋画なんかで刑事が聞き込みなんかしてるのをイメージしてもらえばいいだろう。照明は一応怪し気で、白っぽい服をきてると蛍光発色して目立つが、黒っぽい服をきているとほこりが蛍光発色して気になる。日本ではストリップに行ったことがないので、比較できないのが残念だ。今度機会があったら誰かに連れてってもらおう。

ステージ上ではおねーさんが一人15分くらい踊って次々と変わって行く。これがなかなかハイレベルなおねーさんばかりで、少々びっくり。北米芸能界の底辺の広さを思い知った(?)。ステージ上に何本か立てられたバーを使ってそれぞれに技などがあり、入れ墨やピアスがあちらこちらに...。まあこの辺の話を詳しく描写すると、当ページの品位が落ちるので興味がある方は帰国後に聞いてもらうことにして(はたして品位があるのかどうかはわからんが...)。ポスターを客席に投げるおねーさんもいて、そこそこ名が通っているのかもしれない。客の方を見ても面白い。ステージ際には、「かぶりつき」の椅子が並んでいて、どっから見ても紳士な老人が一人で見ていたり、これまたどっから見ても真面目で賢そうな学生風の青年が一人で頬杖をついていたり。陽気におねーさんに話し掛けている人も。うーんもっと英語の勉強しなくちゃ。

そんなことを最後部のテーブルから観察していると、ぽっと「かぶりつき」の席が二つ空いた。せっかくです。座っちゃいましょう。座ってはじめて気が着いたが、バネで後ろに倒れるようになっていて、自由自在。うーんやっぱり真際で見上げて見ると迫力が違うなどと思っていると、どーやらメインのおねーさんの登場だ。なにやら"International Magazine Star"と言ってるが、当然知ってるわけがない。Starらしく露出も控えめにステージは終わったが、その後ポラロイドカメラを持ったおじさんと客席をうろうろしている。なになに、C$20払うと上半身裸の"International Magazine Star"と写真を撮ってもらえるって?。せっかくです。お願いしちゃいましょう。ということで"International Magazine Star"を膝の上にのせ、後ろから抱きかかえる形でニッコリ。スキャナが無いのでこの写真は載せられなかったが、これも帰国後に見てもらうとして。

かなりレベルの落ちるおねーさん達10人くらいが一度にステージ上へ。そのまま客席に降りて来てチケットを買わないかと聞いて回っている。なになに、「この後一緒にどっか行きましょう」チケットだって?。せっかくです。頂きましょう。とは、さすがにいけなかったが、見てると買ってる人は結局いなかったようだ。しっかしいったい何人のおねーさんが出てくるんだろう。2,3時間いて一度も同じおねーさんはでてきてないようだ。大して広くないパブでこんな値段で、いったい一人いくら貰えんだか。もっとも俺みたいに酒が飲めなくて結局最初に払ったビール一本で、御飯もしっかり食べて来ちゃったって客もあまりいないか。タバコも吸えるし、普通のパブより居心地いいかも...。でもあんまり話ができなかったので、普通のパブに移動。韓国人と「お前日本人嫌いか?」などという結構シリアスな話もした。なんだかな~。

そんなこんなで、翌月曜日の休み時間。

俺「先週の金曜日にみんなでストリップパブに行ってきた」
E「なに!」
俺「ほれ、この写真みてみ」
E「おお!」
俺「お前休んでたから...」
E「で、次はいつ行くんだ!」


C$20の写真のおかげで、また友達が増えそうだ。安い安い...。

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